東丹沢 不動沢 沢登り

◆日程 2024/3/9
◆形態 沢登り
◆人数 3人(N山、S口、S順)
◆ルート 煤ヶ谷バス停-不動沢出合-不動ノ滝-稜線-煤ヶ谷バス停

(報告 N山)

 2024年の沢始めは東丹沢谷太郎川流域の不動沢。コースタイム的には余裕があるので、途中ハーケンを打ったりカムで遊んだりしながら登る企画とした。
 例年より遅めの沢始めであるが、数日前に結構な量の雪が降っており、どのくらい残っているか気になっていた。
 当日朝、小田急線から見た大山は中腹から上に雪をまとっている。今日は標高が低い三峰方面なので大丈夫だろう と思いつつ集合場所の本厚木へ。
 本厚木発宮ケ瀬行きのバスは2台。2台目はほぼ50人位の団体のためのようだ。煤ヶ谷で降りた人は我々含めて5人位。谷太郎川沿いに歩き始めしばらく行くと登山者向けか?トイレがある。ウオッシュレットの清潔なトイレでありがたい。駅で済ませずにここまでガマンした方がよいかも。それにしても風が冷たい。日なたにいないと待っているのがキツい。
 不動沢の出会いには日当たりのよい広いスペースがあり謎のパンダが迎えてくれる。夜見たら結構怖いだろう。寒いのでゆっくりと沢装備を整えてから川沿いの踏み跡をたどる。なんだか用水路みたいでテンションが下がる。途中「私有地立ち入り禁止」の看板があり、山小屋不風の家が建っている。F1まで踏み跡を拾いながら歩く。沢自体は倒木が多くちょっと荒れた感じ。 

 F1 10m不動ノ滝は流れの左を上がる。ロープを引いて滝上で立ち木を利用せずハーケン3本打って支点をつくり後続を確保した。やはりブレードが短いハーケンが使い易い。言い方が極端だが長いの1本より短いの2本持つ方が有用かもしれない。
 F2 5mのスラブ滝は流れの中にステップがあり、最後の段差を超えるときに膝まで濡れる。まあ濡れてしまえば・・・とはいえやはり冷たい。
 F3 15mの黒光りスラブ滝は、ネットの記録ではほとんど水が流れていないはずなのだが、雪どけの水なのか立派な「滝」だった。右側によいクラックが左上しており、日なたでビレイできるのでトップロープを設置してハーケンやナッツで支点つくりながらアブミで登る練習を一時間半位してみた。巻き道は、左岸からとりついて結構高くまで巻いている記録を見ることがあるが、右岸の踏み跡で容易に落ち口に出ることができる。ただ落ち口に強烈なトゲトゲ植物が鎮座しており、ちょっと痛い目にあう。
 その上の緩やかな滝でリード&フォローで笛のコミュニケーション方法を確認したが、小さな解釈違いがあったので会として統一した方がよいかも。まあ今後無線が主流になるのだろうけど。この滝を超えると雪が出てくるようになる。6m滝トイ状の直登は結構悪そうだったので、左岸を巻き気味に登ろうとしたが、ザレ具合が半端なく結局右岸を巻いた。最後の滝はS順さんがナッツを仕掛けて超えた。雪が深くなり踏み抜いたり、滑ったりでこのまま詰めるのは難しそうだったので立ち木のある左岸の尾根に取り付く。雪がついており意外と悪かった。N山、S口が立ち木をつなぎ、つるべで4ピッチロープを伸ばす。N山は沢たびフェルト底の靴で蹴りこめず、ハンマーを打ち込みながら登った。以前、丹沢のバリエーションルートをよく登っている方と話をした際、ドライバー(ねじ回しの方です)を二本で突き刺しながら斜面を上がる と力説していた。そのときは「そんなアホなっ!」と思ったが、実はかなり有効なのではと今回感じた。ハンマーのブレードは決まらないし、石突き側は入らない。次回100円ショップでドライバーを買って試してみようと思う。
 稜線にでると風が冷たく、休める感じではなかったので、そのまま三峰の登山道を煤ヶ谷バス停に向けて下った。途中雪が消えたところで装備を解除。煤ヶ谷のバス停につくと3分もしないうちに本厚木行きのバスが来た。本厚木で熱燗で乾杯して、例によってベロベロになって解散した。S順さんは10駅ほど乗り過ごしたそうで、N山も相模線を往復しそうになった。

 煤ヶ谷バス停8:12-不動沢出合8:30-11:10 15mスラブ大滝(支点構築練習)-16:00稜線-17:10煤ヶ谷バス停

出合 謎のパンダが迎えてくれる
F2 流れの中のステップを拾って

F3 15m  黒光りのスラブ滝

支点構築からのアブミ(S口)

支点構築からのアブミ(S順)
支点構築からのアブミ(N山)
だんだん「沢登り」から乖離してきた
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