九州 尾鈴山系 石並川 沢登り


◆日程:2023/8/25 と 8/28
◆形態:沢登り
◆人数:3名(N山、S口、S順)
◆ルート:
8/25 毛谷橋旧道- 500ⅿ程度遡行 強雨のため左岸登山道より脱渓
8/28 右岸県道150ⅿ付近より下降-丸木橋出合-脱渓-出発点

(報告:S口)

 石並川の入渓は、橋の下に橋があった。今の橋は、水面から30m以上か。昔の橋がどうだろう7mくらいか。もちろん私は橋から飛び降りないが、ごんちゃんは迷わず飛んだ。これが夢見た石並川の醍醐味らしい。入渓から水が深い。そして全然寒くない。昨日宮崎入りして、2日目の今日は、朝から曇り。この後雨の予報だが、それまでに行けるところまで行きたい。もちろんウエットにライジャケを装備。泳ぐ気満々で臨む。
 腰までのへつりと渡渉を、繰り返しながら、渓を左に曲がっていく。曇っているので、鈍色から深いグリーンの水で、これはこれで美しくテンション上がってきた。高度は上がらないほぼ水平な土地なので、たぶん平水ならチャパチャパしながら進めたのであろう。今日は、昨日までの雨の影響で、水圧が高い。はっきり言って増水している。ちょっとした流れにも持っていかれそうになる。何度か3人でスクラム渡渉した。 そんな流れにも慣れた頃、雨が降り始めた。気温は低くないので、このパラパラであれば、と、先に進むことにした。足はラバーソールがしっかり効く。支沢が滝のように流れ落ちている。晴れていたらキレイだったろうに。ごんちゃんが打たれたら、ガチ修行僧のようになった。
 残念なことに、めっちゃ雨が降ってきて、増水もさることながら、雨飛沫がすごく視界不良になってきたので、脱渓することにする。左岸の良さげなところを登って、林道につきあげ集落に出て車まで戻った。初めての宮崎の沢にワーキャー言って2時間、1キロたらずの遡行であった。

 さて、最終日。この石並川をリベンジすることにする。天気予報よろしく、ピーカンであった。前回脱渓点の少し上の右岸あたりから入渓すべく、7時半、県道に車を停めて、支沢を下降する。ジャングルのような、ヤブヤブの支沢で、まだつかないのかー暑いぜーと思ったところで、本流に出た。思った以上に時間がかかった。水に浸かるとキモチイイ。気温も水温も高い沢って、サイコーだ!
 入渓から腰ほど水があって、ウエットとライジャケを着てきたかいがあった。ライジャケがあるから、なにをやっても(?)怖くはない。今日のフライトで帰るので、12時遡行終了が目安、相変わらず増水気味ではあるが、最後まで遡行したいものだ。
 普通で腰まで。ちょっとゴルジュチックになると泳ぎになる。ほとんどノーロープで泳げるが、ちょっと波立ってくると、負けてしまう。そういうときは、ごんちゃん頼み。フローティングロープの扱いも沢3日目となれば、慣れたもんだ。(間に祝子川を遡行したので)めちゃ水が澄んでいるから、底までよく見える。
 (´-`).。oO やっぱり最初に来たときは増水で水が濁っていたのだなぁ~。ちょっと岩が出てくると、へつりですら負けてしまう時があるので、ジュンコの後ろにくっついて歩く。離れちゃうと体ごと持ってかれちゃうのよ。
 ギラギラの太陽に、キラキラの水飛沫、水面もキラキラ!楽しい〜!!
 後半のほうが泳ぎが増えてくる。グリーンがキレイだなぁ~。水圧も少しは落ち着いた。足だけでなく、手もキマるので、右でも左でもどっちもへつれる。さらに泳げるぅ〜ヮ(゚д゚)ォ!へつって、泳いで、飛び込んで、飽きない沢である。
 私も一箇所だけロープを引いた。左岸をへつって、いつものごんちゃんみたいに右岸に飛び込んでみた。むふふ☆できるじゃないかー!楽しいなぁ~♪
 最後の滝は、けたたましい音を立てて流れていた。脇からシャワーのような滝が合流している。とてもじゃないけど登れないけど、平水ならどうだんだったろうなぁ?とても迫力のある、いい滝であった。
 全体的にそうなんだろうが、この滝のあたりも柱状節理が顕著に現れていて、色は黒めではあるが、かっこいい!そして、足がキマるのが、安心なのだ。
 時間もギリギリになったころ、二俣が見えてきた。本流は右俣で、支流が左俣なんだろうけど、支流の滝(3mくらい)の水量がすごすぎて、2つの流れの合流点が白く波立っている。とても良いお天気なので、巻き込まれて死なない程度に合流点に近寄ってみる。ライフジャケットがあるので、大丈夫だが、右へ、左へと、ガグガク流される感じがする。初めての体験!水の力ってすごいなー!
 左俣の滝を右岸から巻いて(滝は直登できないが、脇から簡単に巻ける)、更に上にある滝を見に行った。こちらは、20mくらいか?立派な滝で、ドドドォーっとこれまた凄い音を立てて落ちていた。めちゃかっこよかった。ガチで時間切れになったので、ちょっとだけラッコ泳ぎで下って、右岸から脱渓した。
 ちょっと上がると田んぼマークがあり、かつての田んぼに出たので、かつての畔を辿っていったら、簡単に道に出た。
 打ち上げは、空港のレストランで、宮崎名物チキン南蛮、かつお、などなどを並べ、ビールで乾杯した。飲んで食って、モアイを見て、沢に3日入って、大満足の宮崎旅行であった。

旧道の毛谷橋(入渓点) と 上が現役の毛谷橋

なかなか綺麗! ごんはここから飛び込んで入渓 → 腰痛めた 笑
結構 流れがあり油断すると押し戻される
雨強くなってきたので、ヤケクソで滝行 このあと行動を打ち切る
日を改めて ほぼ前回の続きから入渓 らしくなってきた
結構流れが強いところがありロープを使った
やっと優雅に泳げそうな淵が登場。
ヘツリも楽し。
この滝壺泳いでる記録があったが、強烈に泡立っており我々にはムリムリ。 左岸巻いて、滝上を右岸に飛んで通過。


丸木谷の滝
少し泳ぎくだってから脱渓

—————————

九州ツアーのメモ

■移動手段
 宮崎空港からレンタカー。出発地返し。
 スカイレンタカー 25,000/5日間位 保険制度など問題なし 新車のプリウスだった。
■宿
 1泊目は延岡のホテル(ツアーの宿)
 2泊目~4泊目は石並川河口近くのサーファー向けゲストハウス
 自炊設備あり、コンビニ300ⅿ、サーフスポットが目の前
 Guest House & Beach Cafe. fuego

■天気
 出発の直前、宮崎は線状降雨帯にかかりとんでもない量の雨が降っており、九州に上陸してからも天気は不安定だった。上陸してから国道10号線で北上したが、渡る川はみんなまっ茶。石並川だけはそこそこ穏やかに流れていた。流域面積が狭いからかな。
■温泉 どこも安くて広くてハズレなし
 25日 石並川遡行後 さいごう温泉「美々川」(耳川の上流)

 26日 観光後 宿の風呂

 27日 祝子川遡行後 祝子川温泉 美人の湯
 28日 石並川遡行後 めいりんの湯(高鍋町)

宿の前の海

【所感】(N山)

 沢登りを始めて最初に買ったガイド本にこの石並川の遡行図が掲載されていました。50ⅿ泳ぎ、100m泳ぎ、200ⅿ泳ぎ・・・ で終了点には「もう泳ぐのいやだ」と書いてあったのを覚えてます。チャンスあったら行きたいと思っていましたが、30年越し(^^ で実現しました。わざわざ飛行機に乗って、短い日帰りの沢を遡行、サーファー向けの宿をベースとするといういびつな沢登りでしたが、計画に乗ってくれたメンバに感謝です。

 次回は・・・今回入れなかった鹿児島の猿ヶ城渓谷遡行や、サーフトリップ兼ねるのも悪くないぞ と 宿お手伝いの 博多弁バリバリ小麦色の娘を思い出してニヤニヤしてます。キモっ!(byぐち)

タイトルとURLをコピーしました