奥秩父 乾徳山 旗立岩中央稜 クライミング

◆日程:2023/6/18
◆形態:クライミング
◆人数2名 : K林(L)、S京
◆ルート
徳和駐車場~懸垂下降ポイント~旗立岩取付き~クライミング終了~下山開始~徳和駐車場

(報告:K林)

6月18日(土)
某所で仮眠。満点の星空。軽く飲みながらクライミング談義に花が咲き、寝るのが少し遅くなった。

6月19日(日)
 5時起床で6時出発。大平牧場に向かうが、国道から大平牧場に向かう道が6月2日の台風以降全面通行止めである事をこの時知り、徳和の登山口駐車場に車を止めて歩き出す。大平牧場から歩き出せば時間で1時間半、標高差で450m 稼げるはずだったが出鼻をくじかれた。
 後から調べたら大平牧場は閉業し大平荘という民宿も廃業して駐車場のみのため、土砂崩れが放置されているのだろう。
 旗立岩取付き手前の懸垂下降点に到着する時間によっては中央稜をクライミングする時間が無いかもしれないが、ともかく行ってみる事にする。下界は気温が30度以上になる予報で、大汗をかきながら急登の登山道をひたすら登る。途中で全く同じ境遇の3人組のパーティーを抜いた。
 K林は寝不足と急に大汗をかいたせいか途中から調子が悪くなり、錦晶水の水場で冷たい水をガブ飲みして
その先の避難小屋でしばらく大の字になって呼吸を整える。S京さんがK林が持参した 8.5mm x 50mロープを持ってくれたおかげで荷物が軽くなり体調もかなり回復して再び登る事ができ、懸垂下降ポイントに何とかたどりつけた。昨年秋に下見に来た時には懸垂下降ポイントの手前にケルンが積んであったが、ケルンは無くなっていた。
 ここまで歩き出しから標高差 1,150m も登り、3時間20分もかかって かなり消耗したがこの時間なら中央稜にチャレンジできるだろうという事で急いで懸垂下降の準備を始める。50mロープ2本を連結して一気に50m懸垂下降する事にする。ロープを投げて下降を始めるが狭い岩の間の懸垂下降で降りにくいのと、途中で複雑に
こんぐらがったロープを何度も解きながら降りたので結構時間がかかってしまった。
 末端まで降りた後はかすかな踏み跡のような跡をたどって下りながらトラバースして取り付き点を探す。初
めてだったが途中2か所赤テープも有り、迷わず取り付き点にたどり着けた。ここまで懸垂下降開始から1時間
。既に11時30分で気温も上がる中 クライミングの準備をする。
 中央稜は全部で3ピッチしかないが、1ピッチ目の途中に小ハングと呼ばれる所がありここが核心。K林はかなり消耗したので1ピッチ目のリードはS京さんに譲り登攀開始。定石通りルンゼを少し登った所で右のリッジに移り少し登ると下からも見える小ハング。少し苦戦しているように見えたがクリアしてその先は姿が見えなくなる。この小ハングはフォローは気軽に登れるが、リードは かなり怖いだろう。
 2ピッチ目はK林リード。狭いリッジを登るが技術的に難しい所は無く快適に登れる。ただし残置の支点がほとんど無いため、カムで支点を取りながら登る必要がある。ロープが重たく流れが悪くなり思い切りロープを引きながら登った。使ったカムは #0.75、#1、#2で4か所くらい中間支点を取り、終点もカムで支点を作った。久しぶりに本チャンでカムを使って良い練習になった。2ピッチ目の終点からは3ピッチ目の終了点の先の登山道がすぐ目の前だ。
 3ピッチ目はS京さんリード。短いのですぐに終って終了点の先の登山道の手前に到着。コロナもひと段落しているのでグータッチではなく がっちり握手。
 一時はどうなるかと思ったが中央稜を 予定通りこなせて充実感でいっぱい。初見のマルチピッチを終えた後の充実感はひとしおだ。時間があれば その先の第一岩稜もと考えていたが、14時を過ぎたので目の前の乾徳山の山頂もパスして すぐに下山開始。下りの登山道は ちょっとした鎖場などで渋滞してマイペースで歩けないのと 1,150m も登ったので下りもそれなりに長い。2時間半で徳和の駐車場に到着。終わってみれば 行動時間は 9時間30分。いや~長かった。
 武田信玄の菩提寺である恵林寺のすぐ近くの はやぶさ温泉で汗を流して帰路につく。ここはナトリウム系のツルツル温泉でお気に入り。しかし久しぶりに2日間晴れた週末の中央道の渋滞は凄まじかった。S京さん 運転本当にお疲れ様でした。

徳和駐車場(07:00)~懸垂下降ポイント(10:20)~旗立岩取付き(11:30)~クライミング終了(13:40)~下山開始(14:05)~徳和駐車場(16:30)

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