丹沢 葛葉川水系 滝ノ沢 沢登り

◆日程: 2023/4/16
◆形態: 沢登り
◆人数:  2名 (N山、S口)
◆ルート: 菩提バス停―滝ノ沢出合-不動の滝―林道―葛葉の泉―菩提バス停

(報告:N山)

 8時頃秦野駅に集合。渋沢北口行きのバスに乗り菩提バス停で降りる。葛葉川を左に分けて、新田川沿いの道を歩く。今日は気温が上がる予報で、すで日差しが強い。ヒルもお目覚めになっているようなイヤな予感がした。途中、堂屋敷沢出合をパスできる点線が二万五千図に記されているが、茶畑の中の道は鹿よけのためか完全に閉ざされており、結局林道沿いを行くことになる。堂屋敷沢の出合を通過したが、いきなり堰堤でテンション上がらない感じであった。
 以前、滝ノ沢の出合はヤブに覆われていたらしいが、支流からの土石流ですっかり切り飛ばされたらしく、5m程度の滝とその後ろに堰堤がよく見えている。ここで装備をつけてとりあえず堰堤をパスするために右岸につけられた不動の滝への山道を上がり、堰堤を越えたところで河原に降りる。蜘蛛の巣を払いながら行くと、小滝のホールド部分に黄色くてウネウネした約30cmほどの生物が張り付いていた。思わず叫び声をあげる。ヒルの類かと思ったが後で調べたところ コウガイビル(笄蛭)という生物らしい。ヒルという名前がついているがヒルとは別物で吸血はしないらしい。そんなことは知らないので、枝で拾い上げてビビりながら放り投げた。
 すっかり戦意喪失しているところに、行く手を阻む倒木、上流から流れてきたと思われる廃タイヤ等が追い打ちをかける。まあ「クソ沢探訪シリーズ」なのでガマンガマン。F1の10m滝は登れないので右の斜面を行く。不動の滝直前の6m滝は左壁をフリーで登る。不動の滝20mは左岸からの階段状のルートがあり登りたくなったが、丹沢の沢200によれば「信仰対象となっているようなので直登は避け」との記載があり、また今日あたりが地元のお祭りで山道経由で山伏と役員で参拝することになっているとのこと。大人しく不動尊にお参りして右岸を高巻いた。

~滝横の不動尊にあった看板より~
 「滝の沢不動尊」
 この不動明王は、安政6年(1856年)に石室内石像で建立されています。石室入口には石扉が存在している。不動明王を参拝すると子宝に恵まれるそうです。
 江戸時代からこの不動尊の大祭は毎年4月17日に行われてきています。現在でもその日に近い日を選び、滝の沢保存会では、山伏と役員で参拝し、そのあと関係者大勢で上自治会館にて祝宴を行っております。

 とのこと。クソ沢とか言ったらバチ当たる。

 不動の滝を超えると、登れる小滝が連続するが、倒木が多かったり、ヤブっぽかったりで快適ではない。そんななかでも一つだけ快適な小滝があったかな・・・。
 15mの堰堤は堰堤下まで行き、堰堤沿い左岸を上がる。堰堤を越えたところで、足元でウニウニと動くヒルを発見して慌てて剥がす。やはりやつは活動を開始していた。水はほとんど涸れてガレを登っていくが、人工的な川床のあたりからヤブっぽくなり右岸から林道に上がる。
 林道にあがりヒルチェックをするとスパッツの裏に大小何匹か張り付いていた。またズボンの裏にも3匹。S口にも同じくらい張り付いており、林道上で処刑した。
 そんなことで、ここから林道を少々歩きモトデイリ沢を下降する予定であったが、すっかり億劫になってしまい、そのまま林道経由で下山することにした。春っぽい山を眺めながら林道を歩いて葛葉の泉で一服。今度はすっかり夏っぽい空の下バス停までのんびりと歩き。秦野でヒルのみ後解散した。

 
菩提バス停8:26-9:32滝ノ沢出合-10:32不動の滝―11:30 15m堰堤―11:50林道―13:07葛葉の泉―13:58 菩提バス停

バス停からのアプローチ
滝ノ沢出合 左の階段が 不動滝へ続く道
不動の滝 右壁に近づくと階段状の左上ラインが見える
ここまでは右岸に登山道あり

快適に登れた滝 (快適なのは不動の滝直前の6mとこの滝くらい)

ヒルのタイガーバーム漬け
4月というのに夏の空
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