丹沢 四十八瀬川ミズヒ沢 沢登り

◆日程:2023/3/21 
◆形態:沢登り
◆人数2名 (S口、N山)
◆ルート 大倉~ミズヒ沢出合~大滝~F4上二俣~鍋割山頂~後沢乗越~大倉

(報告:N山)

 今年の沢初めは、昨年の沢じまいに「ピヨって」行かなかった四十八瀬川ミズヒ沢。ちなみにピヨった先は手前の一ノ沢
 ミズヒ沢という名の沢は他にも何か所かあるが、水干という名前だけにどれも水系自体の源流にある。御多分に漏れずこのミズヒ沢も四十八瀬川の最奥。バスで行く場合は、大倉から出合まで2時間弱のアプローチ。そのあともゴーロ歩きのあとの大滝高巻きで、沢登りっぽくなるまで3時間位かかる。
 大滝の巻きは左岸にとりついて、尾根状まですぐに上がりそのまま尾根を行けば問題ない。ポコを越えた後の直後のコルから河原まで下れるが、沢初めということもあり懸垂で降りた。
 ゴーロ歩きのあと、右にクラックのある5m位の滝が現れる。記録では深い釜があったり、岩が濡れていたりして左岸を巻いているケースも多いが、今日は釜も小さく滝も乾いているのでラバーソールで快適に超える。
 この滝の直後に、小さなナメがあったり、小滝が続いて少しの間楽しいところ。しかしすぐにガレガレの歩きになる。見事なチョックストンの滝は、一段目は多少滑っていたので慎重にステミングで上がる。二段目はチョックストンの左側に向かってS口リード。トラバース気味の一歩が脆い岩質ではイヤな感じがあるが、そこを過ぎれば階段状になる。
 さらにゴーロ歩きのあと、最後の7m滝が現れる。直下までいってみると快適に登れそうであるが、相当脆いとの情報があり左岸を巻くことにする。ところが左岸のガレ場の一番右を上がっていたところで、行き詰まりN山が半分セミになる。ゆっくりと下降するが、上から押し付けるように保持していた岩が脆くも砕け、変な汗をかく。なんとかトラバースして、左を登っていたS口にお助けひもを出してもらう。結構イヤらしい高巻きで、今日のような乾いた状態であれば、直登した方が安全かもしれない。
 この滝の上で二俣に分かれるが、すぐに急なガレになりそうなので、早々に尾根を上がることを決断する。
一時間弱の急登で鍋割山荘に出た。山荘ではたくさんの人が休憩しており、沢装備の我々は多少浮いていた。早々に装備をしまって、行動食の生八つ橋でお茶で一服のあと、後沢乗越経由で下山した。
 アプローチに公共機関を使ったこともあり、下山は18時近くかなと思ったが、意外と早く下山できた。渋沢駅前で沢初めの乾杯のあと、千鳥足で解散した。

ミズヒ沢出合
F1 大滝
F3 CS滝
CS滝 上段 左から登る
渋沢で沢初め祝い

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