奥秩父 大常木谷遡行竜喰谷下降 沢登り

◆日程: 2024/06/08-09
◆形態: 沢登り
◆人数: 5人(N野、澤J、H本、T村M、T村E)
◆ルート: 
(報告;N野)

 6年前の事故現場訪問。毎年行くと言って昨年は空いてしまい。思いのほか記憶が不確かだったと反省。大常木はやっぱり真夏日に行くべき?寒くて水から逃げてると醍醐味も半減。

【YAMAReco記録】

山行記録: 一ノ瀬川大常木谷遡行龍喰沢下降
2024年06月08日(2日間) 奥多摩・高尾, 沢登り / GINZA_Naganoの山行記録

6/08土
 8時奥多摩駅集合。駅前はバス待ちのハイカーで大混雑・警官が整理するくらい。車の駐停車も困難なほど。S石車は役場奥駐車場を8時まで100円で借りて過ごした。T村車もすぐ合流し、道の駅たばやまで会話の後一ノ瀬林道へ。入渓地点は明確だが、先行が駐車しており。少し先の広い路肩に縦列駐車する。道路整備の結果、前後に駐車仮眠スペースが増えた。
 0930下降開始。とにかく尾根・テープに沿うと一ノ瀬本流に確実に降りる。第一の核心は本流の渡渉。水量は少ないが実質沢はじめなので緊張して歩く。概ね30分で大常木出会い。五間の滝で先行3人Pに追いつく。以後先が居るのでルーファイは楽。五間の滝は右側直登・中間無し・N野リード。第二の核心、千苦の滝は相変わらずよく噴き出してる。トラバースに一昨年はなかったオレンジの残置ロープがあり。ロープは出さずに済む。

五間の滝

千苦の滝の巻き


 さて、最本命の核心の山女淵。水が少ない!過去4回で最も浅い。プール上の大釜も底が見えて、最早釜とは言えず5mゴルジュだけ。とはいえ、先ずは献杯。皆ライジャケ着装。N野はザックにペチャポリ2本を浮体に追加してリード。釜は歩けるが、ゴルジュ入り口手前はやはり深く体が浮く。蹴延びして一手右壁を引き寄せて残置スリングを掴む。スリングをカウンター気味に使って右壁を足場に左壁との突っ張りに移る。V字のゴルジュなので足を下げると突っ張りの利きがよくなる。2手ほど進んで右足のスタンスを得たら、左右を入れ替えて右壁に正対し、登る。終了して大流木で確保するが、長いスリングが要る。今回は30mロープとフローティングロープであったが、30m一本の場合は確保者は前に出る必要がある。

山女魚淵


 メインイベントが終わったとは言え、地点的にはまだ行程の1/3。全員全身濡れたので、寒くてつい水から逃げてしまう。楽しそうな釜・滝があっても巻きまくり。モミジ窪・不動滝も右から大巻き。会所小屋はまだ見えてなかったが、C1184二股前後に広大な平坦地があり。16時ころ幕とする。
 今回は当初2人が5人Pとなり。タープ・たき火設営、調理・炊事道具管理がお任せできて実に楽。T恵さんの海藻サラダ・本物牛肉のストロガノフ・食後のスープを堪能して、寝る。

C1184二股前後に広大な平坦地で幕

6/09 日
 幕地が若干傾斜していて。寝づらいと思ってた割には寝過ごして。火起こしして湯が沸く前に皆起きてきた。朝食はS石氏曰く「1500円の高級な博多ラーメン」。見た目は棒ラーメンだったが、確かに麺もスープも一味違い、御見逸れしました。
 0607出発、大常木林道入口の特定のため、会所小屋に向かって遡行する。GPS上すぐ近くのはずだが、地形図でも岩場マークがありインゼルもあって小屋を作る雰囲気の地形でない。幕地が小屋跡だったか、なんて不安になるうちに先行のたき火が見え、会所小屋跡の石垣に出る。
 大常木林道の入口は、本当に頼りない。GPSの過去ログが無ければその踏み跡には突っ込む気になれない程。信じて歩き最初の尾根を巻くあたりで初めてテープがあって一安心。以後すこしはマシになるが、痕跡を見逃さないように視野を広くして歩く。
 0830頃モリ尾根のコル着。大常木林道をそのまま歩いて将藍小屋から登山道で下る案も出たが。予習不足なので今回は見送り。沢を下れない程の荒天エスケープとして開拓の余地はありそう。コルから下降して龍喰へ。出だしは急だが問題なく。龍喰の下りは安全をみてひたすら巻き、懸垂も2回?。一ノ瀬本流に出会うが、そこから車道に上がれることをすっかり忘れてた。指摘され、出会いから5mほど一ノ瀬本流左岸の階段状岩
場を確保して登り。さらに10mほど上流からソロで渡渉する。岩場は龍喰右岸から巻ける模様。本流右岸から車道にはコンクリ法面の端を詰める。S石氏はせっかく持ってきたおニュ―のテープあぶみで法面の倒木を攻略して遊ぶ。車道に出て終了の握手。車までは小一時間で着く。

山女淵の所感・分析 ;水はけは想像より早い・良い模様。
今回は火曜以来から降水なかったので、その間水が抜けた。火曜以前の連続降水量は累積105mmと、事故時91mmより多い。にもかかわらずN野の過去4回で最も淵が浅い。つまり遡行直近の数日で水が抜けている。更に事故時累積降水91mmは前日の台風のもであり、降水直後だから当然水は多かったはずだが。一日でも違えばずいぶん水量も減っていたであろう。事故の直接の原因はラストの行動不能とトップによる救助失敗であるが。水量が少なかったらラストの行動不能事態は発生しなかったかもしれない。

装備 ;8mm30M、フローティングロープ、ハンマハーケン2(非使用)、タープ2、ガス中(消費1/3)。ライジャケ全員持参

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