奥多摩 惣角沢(F1-F4) 沢登り

◆日程:2023/7/9
◆形態:沢登り
◆人数:4名(N山、S口、S順、H多)
◆ルート:
 小林家住宅駐車場付近遡行開始 F1~F4まで上がり、踏み跡+遊歩道下降

(N山記)

 週末を利用して足尾の三重泉沢に行こうとしていたが、コロコロ変わる気予報に翻弄されて結局中止にした。関東だけはそれほど天気が崩れない予報だったので、日帰りで奥多摩の惣角沢を企画した。
 いくつかの記録によれば、最初のゴルジュを抜けてしまうと面白くないとのこと、天気もイマイチだったこともあり、F1~F4までで遊ぶことにした。当日は小雨の予報だったので、圏央道も空いており渋滞なしで現地に着くことができた。小林家住宅の駐車場は駐車不可とのことで、200m程下の橋付近に駐車させてもらった。

【F1:7m】
 駐車場の先から遊歩道に入り、直下の小橋から沢に入る。倒木帯を抜けるとすぐにF1。すぐ右岸を遊歩道が通っており沢に入らずとも到達できる。遠巻きに見ると登れないように見えるが、滝の下まで行ってみると階段状で問題なく登れそう。右壁を支点をつくったりしながらそれぞれ登ってみる。S順さんは左壁をワンポイントのアブミを使いながら登り、途中滝に打たれていた。終了点でもハーケンを打ちやすいリスがあり、遊歩道でも滝上と滝下を行き来できるので、リード&フォロー等の練習がお手軽にできる。

F1:左壁を登るS順

【F2:4m】
 各記録では滝の裏側を斜上するバンドを登る。と記されていることが多いが、滝の中にステップがあり一瞬だけ滝を正面から顔で受け止めて「あばばば」位で抜けられた。H多さんも通過に成功したが、メガネをかけているS口さん、S順さんは「あばばば」はちょっと無茶そうで右岸巻きで懸垂で沢に戻った。シャワークライムで遊べて、水圧で飛ばされてもドボンで済むので楽しめる。

F2:水圧を受けて登る

【F3:4m】
 右壁を巻き気味に登るのは容易らしい。左壁も若干かぶってはいるもののガバがあり、垂れ下がったシュリンゲは古そうだが支点もある。左壁を様々な登り方でパスする。滝側の黒光りした岩に右足を踏ん張るのが少々不気味。

F3:被っているがガバあり

【F4:5m】
 ラスボス登場(写真撮り忘れた)。まずはハンマー投げを数回試してみる。滝上には到達したが、引っかからない。一度は手応えを感じたが、力をかけて引くとハンマーが滝上からカマにボチャ。プラン1却下。
 サワグルイさんと同様に左から攻めてみることにする。なるほど水中と水流の中にちょっとした足場があるが、強烈な水圧で右上のガバを取れずに諦める。情けなくてちょっと凹んだ。プラン2却下。
 流心右側の水中に足場が見つかれば、ショルダーでセカンドにフリーで上がってもらおうと思ったが足が全くつかず、プラン3もダメ。
 というわけで本命のプラン4。アブミにスカイフックを装着して釜を泳ぎ、右壁の岩の窪みにアブミをかけてみる。一度アブミの最上段に雑に足をのせたらスカイフックが外れて釜に落ちた。2回目はちょっと丁寧に足を載せて、一度の架け替えてガバの上に乗ることができ滝上に立つことができた。
 フォローは固定ロープにアブミ2丁を固定して水中からテイクオフしてもらい、フリーかゴボウで上がってきてもらおうと思ったが、支点の位置がうまく取れず、結局自己脱出のような登り方になってしまった。

【下山】
 F4を懸垂下降しよと右岸にある踏み跡を上がり適切な立ち木を探そうと思っていたが、踏みあとを追っかけているうちに遊歩道にでてしまい、そのまま下った。20分程で小林家住宅の駐車場着。今日の遡行距離多分2~300m位。(笑


 アプローチ、ゴーロ歩き、面倒な詰め等がなくて、短い区間に沢登りの楽しい要素がギュッと詰まっており楽しめます。ただ水に濡れても問題ないレイヤリングで。(N山はウェットで行きました)
 F4について、平水時は楽しく遊べますが、水流の右側が水中で掘れており、増水時は縦のカレントが発生するかもしれません。下流側からロープ付けての入水がお勧め。

遊歩道よりF2とF3(上)
体も程よく冷えて ちょっと遠いけど つるつる温泉へ
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