奥秩父 大常木谷・竜喰谷下降 沢登り

◆日程:2022/8/20-21
◆形態:沢登り
◆人数:3名(N野、W氏・F氏(他会))
◆ルート:
8/20 駐車スペース~尾根下降~一ノ瀬本流・大常木分岐~千苦の滝・山女淵~標高1150m付近枝沢二股(幕営)
8/21 幕営地~会所小屋~大常木林道・コル・竜喰谷枝沢下降~竜喰谷~一ノ瀬本流・林道

8/20 土 曇り~小雨
06:15
 W氏最寄りの川越で搭乗。関越・圏央道・中央道を経て勝沼から柳沢峠を越えて一ノ瀬林道へ。下降点最寄りの駐車スペースは先行1台で塞がっていたので、下方の大きい駐車場に停めて身支度。
 10:00スタート。下降は尾根沿い・黄色テープの限り迷わないが、割と上流に降りる印象。水量は並みの下といった感じで渡渉も問題なし。
 五間の滝はN野リード、後続を中間確保。見た目滑りそうな岩だが問題ない。終了点にハーケン2-3と残置スリング数本。
 千苦の滝は相変わらず噴き出している。右から巻くが、“低め低め”と意識しても気づくと上がりすぎる。怪しいと思ったときは振り返るとトラバースの踏み跡が下方に見える。トラバースは立木中間支点の後、FIXして後続はタイブロック。
 さて件の山女魚淵。大釜は土砂が堆積して浅く・小さくなっていて、場所を間違えたかと思うほど。とはいえ他にありようは無く。初見2名に人が亡くなった現場と説明するが、とてもそうは見えない。今井夫妻に献杯。ライフジャケットと雨具を着て、気合を入れなおしてN野リード。大釜奥・ゴルジュ入り口まで足が立つが、最後の一歩で足元がえぐれて体が浮いてしまう。へつるには手掛かり足がかりが無く、初回トライは水に押し戻されていったん休憩。このへん落ち着いているのは週一プール通いで水に慣れたから?再度、最後の足場からえいやっとばかり蹴延びして残置スリングを掴む。右手のスリングで足のカウンターを効かせ、ゴルジュに入る。左壁に手、右壁に足と突っ張って全身が水から揚げるが、そっから動けない。濡れた全身がとにかく重い。V字ゴルジュなので水流に入った方が足が立つことは覚えていたのだが、眼下の豪流に足を突っ込むのもそら恐ろしい。しばし倒木に肩を預けて突っ張ったままレストする。気を取り直してずり上がり、手足を入れ替えて右壁に正対して、水流右を突破する。落ち口の倒木で後続を中間確保。引っ張りあげられる分にはゴルジュ入り口も白濁逆巻き地点も問題なく、後続二人は嬉々としてやってきた。
 残りの小滝はロープを出すこともなく、巻いたり登ったりだったが。全身全装備濡れたN野はただただ重く。テレワーク2年目で痩せた筋肉の悪影響を実感する。標高1150m付近で左枝沢と二股を迷っていたところ、幕地跡と集積薪を発見。明日は林道のみだから14時で幕とする。タープを設営しているうちに小雨が降り始め。薪を退避してしばし宴会。その間W氏は釣りにいそしむが成果は0・残念。小やみを待って着火・夕飯。
 他会の方と一緒になると諸々新鮮・新発見があるものだが、なにより食事。F氏献立のシーザーサラダは他会“定番テッパン”だそうで。生レタス、クルトン、炒めベーコンにフルボトルのドレッシング。メインは大玉3ケのジャガイモのガレットと、手羽中のクミン炒め・肉はもちろん生携行。ちなみに翌朝飯は6枚切り食パン2袋のBLT(ベーコン、生トマト、キュウリ、レタス)サンドにクリームスープ。「薪濡れてるかもしれないからガスでできるもの」とはお願いしたが。これはガスを使っても僅かなはずで。恐れ入りました。

行程 10:00駐車スペース~尾根下降~一ノ瀬本流・大常木分岐~千苦の滝・山女淵~14:00標高1150m付近枝沢二股(幕営)

8/21 日
 
 夜中小雨が降り続いていたので、明るくなって漸く起きる。熾きが残ってたので焚火でお茶してサンドイッチをいただく。8時出発。右本流に入り、間もなく会所小屋後着。相変わらず踏み跡は不明瞭だが、標識の向き通り左手のルンゼをトラバースすると、頼りない踏み跡が間もなくはっきりしてくる。下ったら誤りと思い見直すと、たいてい上方にトレースがある。晴れてきて、コルは実に快適。適当に下降すると竜喰谷に出会う。怪しい小滝が所々現れるが、よく見ると巻きがある。それでも安全・練習のために懸垂二回。最後の滝を越えて向かいから別パーティが来たと思ったら、ツアーの小学生団体。ライジャケ着せて、一ノ瀬本流も渡渉させてここまで来たのだろうか?
 本流出会いが最後の緊張だが、慎重に水流右を登る。ついでにスクラム渡渉も練習して、目の前から左斜上して車道に上がる。目論見通り4時間行動12時に車に着く。
 のめこいの湯は迂回ご容赦で200円割引券がもらえた。小菅周りで青梅から圏央道・川越に帰着。

行程 08:00-幕営地―12:00駐車地(帰京)

所感:N野にしては珍しく沢のリーダでしたが。たまにやるとリーダのありがたさがよくわかりました。何より。後続が“転ばないか”との気遣いに始終で。自分の靴を今回変えたこともあるが、とにかく“滑る・転ぶ・バランスを崩す”ばかりが気になり。昨年事故ったこともあるが、一歩転んだ時の被害が、沢だと大きい。雪山と違い、手を衝いて骨折・滑って滑落なんてリスクが始終続く。そうした気遣いをしつつ、ルーファイ・リードとやってるとなかなか疲れる。過去のリーダ、ありがとうございました。
 とはいえ、他会・初パーティのメンバが居ると新鮮で。何をしても何を見ても喜んでもらえているのは、一緒に行って楽しいものです。

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