二口 小松原沢~南沢下降

◆日程:2017/8/5~6
◆形態:沢登り
◆ルート:小松原沢遡行~1030m付近(泊)~神室岳~南沢下降
◆人数:3名

ゲートの前に駐車して、林道を歩き、「急カーブ」と書かれたミラーのとこから、入渓。
この時点で車は一台もなし。
入渓後、すぐになめが続く。天気は1日曇りの予報、降水確率は高くないものの、湿度90%とのこと。
だからか、水面からもやが立ち上がり、幻想的。
緩いなめが続き、10mの滝が現れる。I崎さんが、水流の左を空身でリードし、ロープを張る。私はアッセンダーで登るが、中間が見た目以上に手がかりが少ない。
下から、ゴボウで登っちゃえば!と言われるが、今日の日程は、まだまだ余裕があるし、とこのときは思っていたので、クライミングにチャレンジ。
結局、思ったより足が信用出来ずにゴボウ。

幅の広いなめが続いて、南沢の出会いに到着。明日は、南沢を降りて、ここに合流するのだ。

なめが終わりかけてくると、本流は左に曲がり、目の前には細い支流が見える。これが桂沢か?ちがう。もう一つ先にもっと鋭角に曲がって見える本流と、3:1の支流が見えた。この1が桂沢だ。
すぐに、前回A原さんが泊まったというテンバが左手に見えた。なめ床のすぐ脇で、気持ちよさそうだ。

しかしながら、今夜のテンバは、この先の、小松倉沢と小松原沢の出会いの手前の7m滝の出前なので、先を目指す。この沢、結構最初の頃から魚影が見えていた。ここから、出合いはすぐなので、釣りをしながらあがることにする。

ちょっと先に釜で、A原さんと、I崎さんが、岩魚を釣り上げる。私は毛鉤に挑戦するも、初めてで勝手がわからず、投入しても、投げ入れた針が目で追えない。諦めて餌釣りさせてもらう。手取り足取りのレクチャーの末、一匹ゲット!やった!

テンバを探して歩くが、出合いまで来てしまう。地図上は、広い感じがするが、実際は、両脇がたっていて、そのうえには登れそうにない。
もしかしたら、7m滝の前のテンバは、浅原さんが前回泊まったとこではないか?そこまで降りるのはちょっと。。。
小松倉沢には、よい幕営地がないと記録に書いてあったし、小松原沢に良さそうなテンバがあったとのことから、 小松原沢に入って、テンバ探して、
明日はちょっと下降して小松倉沢に入ることにした。

しかしながら、10m滝を左からまき、これでちょっと苦戦。

この時点で、もう、明日の朝戻れないなと判断、ちょうど、小松原沢の遡行図もあることだし、小松原沢を進むことにする。
銚子大滝は、右からまき、トラバースでロープを出す。その次のトイでへつるもドボン。
3m滝で、溯行図は右から巻いている。I崎さんは、滝を登っている。私とA原さんは、右からまくが、最後は懸垂で川床に着地。なかなかエキサイティングな道中であった。

滝がなめに変わると、右手に極上のテンバが現れる。すでに16時。タープを張り、焚き火を起こし、釣果を火にかけ、夕食にした。
白くて繊細な身を焚き火の香りと共にほおばると、鼻に川魚のいい香りが抜けて、ほふほふ。涼しく、しっとりと霧が降る中、米を炊き、もろこしを焼き、酒を飲んで、いい夜だった。

2日目は、このまま小松原沢を詰めて、神室岳に出て、南沢を下降する。
濃霧の中、朝6時半に出発。二俣を左にいく。遡行図では左から水線が2本、ここで水を取る。
本流を行き、その先の二股を今後は左に曲がった。だんだん水が枯れ、藪が姿を見せ始めた。
低く枝を垂らすブッシュと竹と化してる笹、蔓に阻まれ、なかなか思うようにダンゴ平のコルに出れない。
斜面を上がり、登山道と平行なんじゃ?と何度も確認し、登山道に出たときは、コルよりちょっと上部だった。約1時間の藪こぎであった。

神室岳の登りは想像以上に急で、登りが苦手な私は、すぐにはぁはぁしてしまう。
山頂は、思ったより、明るくはあったが、もやがすごく、展望なし。今来た尾根さえ見えない。この時点で、10時。

山頂から、南へ南沢に降りるより、少し稜線を歩いてこの先のコルより降りた方が、顕著な沢が現れ、すぐに水が出てくるという報告があったので、こちらの方が良さそうという話になった。
山頂から東へ向くと、すぐに赤いスズランテープが出てきた。それに沿って藪を進む。ブッシュと笹の藪だったが、下りのほうがいくらかましか。

 テープは山頂北東から、ぐるーっと東へまわっていた。さらに下る。思った通りの稜線上。テープが急になくなりそのままその斜面を下へ降りた。
斜度がキツくなり、一旦、携帯のGPSで確認するが、稜線上であった。 ここから、稜線を更に東へ下るとコル。のはずであったが、すぐに沢が現れた。

 これが南沢とするならば、北に向かって降りていくはずである。が、南に向かっていると気付き、登り返す。先ほどの赤いスズランテープの切れたとこまで戻ってきた。

 標高と斜面をみながら、今度は北へとトラバース。ブッシュと笹が私の足を捕らえて放さない。疲労も溜まってきた。この時点で12時半。

 遂に、それらしい斜面に出て、下るもやの中にチラッと尾根が見え、これはこの尾根ではないかと、目星もついてきた。
方向もOK、下っていくと、沢が現れてきた。水も出てきた。ひたすら沢を下る。出会いがあり、なめが現れ、本沢と合流したところで、小屋とピンクテープが見えたので、林道まで登り、車までてくてく歩いた。時間は16時近くになっていた。

帰りは超あっつい共同浴場のお風呂で汗を流し、I崎さんのお言葉に甘えて爆睡して帰ってきた。
本当に、想定外がたくさんあったが、何もかもが、すーっごく楽しかった。やっぱり沢は最高だ!
ルーファイがんばりましょう!!!もっと修行します!!
また、一緒に行きましょう~ね。

S口

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