南アルプス 荒川三山・赤石岳・聖岳 無雪期縦走

◆日程:2022/7/28-31
◆形態:無雪期縦走
◆人数:単独(K藤) 
◆ルート:
7/27(水)午後東京発 畑薙夏季臨時駐車場 仮眠
7/28(木) 畑薙夏季臨時駐車場→(東海フォレストバス)椹島→千枚小屋(テント泊)
7/29(金) 千枚小屋→荒川三山→赤石岳→百間洞山の家(テント泊)
7/30(土) 百間洞山の家→2477m地点→大沢山→中盛丸山→小兎岳→兎岳→前聖岳→奥聖岳→聖平小屋(テント泊)
7/31(日) 聖平小屋→聖沢吊橋→聖沢登山口→(林道)椹島→(東海フォレストバス)畑薙夏季臨時駐車場

 昨年は小屋が休業中で凡人には近寄ることもできなかった南アルプス南部。今年は小屋も営業し椹島へのバスも出ているので、一年ぶりのソロテント泊で行ってきました。畑薙駐車場から登山口の椹島までの林道17キロは、東海フォレスト所有の山小屋泊をすると往復乗ることができます。コロナ再拡大の中、私は全てテント泊にすることにしたのですが、バスに乗るため1万円支払って千枚小屋を予約して、実際には小屋には泊りませんでした。林道は歩きや自転車の人もいるようですが、私には到底無理なので・・・
 初日、椹島までのバスは予想通り満員で、マスク二重・サングラス・帽子にヘルメット(着用義務)で対策しました。千枚小屋までの道のりは南アらしい樹林帯をひたすら登り、久しぶりの重荷16キロが肩に堪えました。林間のテント場にテントを張って、夜中は雨が降り雷鳴鳴り響く中眠りました。
 2日目は長い行程となるため、雨の上がった未明、満点の星空の中、出発。千枚岳を越えて、悪沢岳に到着した時は富士山も近くに見えて最高の朝でした。中岳、前岳と荒沢三山を越えて、荒川小屋周辺の素晴らしいお花畑を堪能した後に向かった赤石岳は噂通りの大きな山で、登れども歩けども着かない感じ。登り切った頃にはガスが湧いてきて天気も不安になり先を急ぎました。雷鳥家族7羽とも遭遇して後半も楽しく歩けたのですが、目的地である百閒洞山の家に着く40分くらい前からはしっかり雨に降られてしまいました。雨が上がったところを見計らって、小川の横の一等地にテントを張って、濡れた衣類などを干しましたが、また小雨も降って取り込んだので乾くはずもなく、翌朝は濡れた靴などを履く意欲がなく、ゆっくりと朝食をとって出発しました。
 3日目は聖平小屋まで小屋もなく水場も良い所にないため水2Lを担いで、雨に濡れたテントも入って更に荷は重くなり、亀の歩み。大沢山・中盛丸山・兎岳と百高山を踏んで、そこから聖岳の遠かったこと。何度偽ピークと思われる所があったことか。今回の山行で一番辛い区間となりました。聖岳のお団子標識が見えて一人歓声を上げました。奥聖岳へも荷物をデポして向かい、聖岳東尾根を俯瞰し、次に来るとしたらここかなぁとか身の程知らずのことを思ったりしました。最終テン泊地の聖平小屋は沢山の人で賑わっていました。食料も残り少なくなり、α米半分とみそ汁、梅酒とナッツのひもじい夕食でシュラフに入り、周囲のテントのイビキと空腹でなかなか寝付けませんでした。最終日、熊情報もあったので熊スプレーを腰にさし熊鈴を鳴らし、長い下りをこなして椹島に戻り、予約してあったバスの一本前に乗ることができました。車を回収、お風呂のあと、白樺荘でいただいたロースかつ丼の美味しかったこと。
これで3000m峰全制覇。百高山71座。雄大で静かな南アルプスがとっても好きになりました。

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