小川山 烏帽子左稜線 岩登り

◆日程:2022/6/25
◆形態:岩登り
◆人数:2名(K藤+他1名)
◆ルート:キャンプ場→烏帽子岩左稜線→17:40キャンプ場

(報告:K藤)
 前回は時間切れ途中敗退だったので、再チャレンジしてきました。
 下界は猛暑だったようですが、程よく風もあり涼しく、渋滞もなくマイペースで登ることができ、歩き懸垂も含めて最終18ピッチまで到達することができました。「ロングルートではあるが各ピッチは易しい」とよく言われていますが、初級者には所々難しいと感じました。
 前回苦戦箇所4ピッチの少し膨らんだフェイスは、今回は前にぶら下げるギアを少なめにして突破。
 10ピッチの一瞬怖いトラバースは岩の間にしゃがみこんでバチっと決まるアンダーさえ取れればOKなのですが、文字通り一瞬かなり怖いです。
 本峰頂上から懸垂下降取り付き地点までは、左に進み少し荒れた踏み跡を下ると立ち木に残置されたスリングカラビナがあります。ここからの懸垂は、一度テラスのようなところで切りたくなりますが、次のピッチの取り付き地点の下まで一気に下りた方が良いことは前回学習済み。
 一度登り返して次の懸垂地点では、先に進むにはどちらに下りたらよいか迷い、追いついてきた後続のエキスパート男性3人パーティにたずねてみたところ、「残置スリングの向きが向こう側に向っているからそっちでは」という返事。そういう考え方もあるのか!と思いました。
 前回の敗退地点を超え、ここからが核心。17ピッチワイドクラックは離陸後上部が手掛かりがなく苦戦しましたが、更に続くクラックの先には最終ピッチチムニーが見えてテンションアップ。
 18ピッチ取り付きに到着時、抜かしてもらったエキスパートチームの姿はすでになく、手本がなくしばしチムニーを見上げながら思惑。背中と手足で突っ張ってズリズリと登る感じなので(上手な人は他に方法があるのかも)空身で登って荷上げ作戦としました。20m補助ロープを携行したのは正解でした。リードは下からチムニーを見上げて体を左向きに登りましたが、フォローの私は岩の傾斜を考えて右に向いてに登りました。どちらが良かったのかはわかりません。慣れない動きと高度感もあって、上部ハーケンに掛かったヌンチャクはまさに「蜘蛛の糸」。A0して登り上げて、終わった!と安堵感いっぱい、充実した一日がかりのマルチピッチとなりました。

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