◆日程:2023/3/4
◆形態:山スキー
◆人数:4名 (T野、A原、K林、S京)
◆ルート:
戸倉スキー場~大カッパ沢右岸尾根~大行山~北面滑降~1752m峰~スキー場
(T野記)
今年は20℃越えの日もあり、もうすっかり春の様相である。これはパウダーは無理だからザラメ目当て、雪がちゃんとありそうな近場の標高の高い山ということで、尾瀬の大行山をチョイスした。しかし、入山口の戸倉スキー場までのアプローチには雪がほとんどなく、今年の小雪を実感する。戸倉スキー場の駐車場に車を置かせてもらい、8:00に出発。
しばらく車道を歩く。ここはキャットスキーをやっていて、キャットに踏まれた面白みのない道である。1時間ほど歩くと富士見下山荘、ここから車道をショートカットしながら登ることができる。すぐに右岸に登れそうな尾根が下りてきて、大行山と1752m峰の鞍部に登れそうなので、単調なキャット道を嫌ってこの尾根に取り付く。
最初は良かったが、登るにつれ、地図から想像するよりはるかに急峻になり、最後の標高差約50mは板を担いで蟻地獄のように底なしに潜る雪を這い上がるとようやく穏やかな地形となる。1550m付近からは、ついさっきの地獄がまるで夢だったかのようなおだやかな疎林となり、快適の登っていくとほぼ傾斜のない大行山の山頂に到着。「鈴蘭山の会」が設置した山頂の道標があり、そこを山頂にしたが、ヤマップの地図では山頂はもう少し先にあるようだ。まあ、平坦な台地のような山なのでこだわることもあるまい。
さて、「北面を1本滑ろう!!」と様子を見ながら滑り出す。実は2014年にここに来たときは、良さそうなルートがわからず50mくらい滑って引き返した経緯があるのだが、今回は良いラインを見つけることができ、まさかパウダーはないだろうと思っていたが嬉しい誤算!!素晴らしいパウダーの疎林を標高差約200m、いやいや天国でした!!東に緩やかに約150m登り返し、1752mと1786mの鞍部に登り返せば、後は南東方面に降り
るだけ。「こっちはモナカかな?」と覚悟していたが意外に滑りやすくまずまず快適、田代湿原の南側をすり抜けて車道と合流すれば、適当にショートカットしながら滑っていくと戸倉スキー場到着!!今日も楽しかった!!
「大行山」、近くていい山ですね!!登った尾根はミスラインで決してお勧めしませんが、降りたルートのピストンなら、厳冬期でも比較的安全にパウダーの疎林が満喫できると思います。
■コースタイム
戸倉スキー場(8:00)~(9:15)尾根取付き(9:25)~(10:15)1520m付近(10:30)~(11:19)大行山(11:45)~北面滑降~(12:00)1560m(12:11)~(12:36)1752m峰と1786m峰の鞍部(12:50)~(13:26)戸倉スキー場