東丹沢 鳥屋待沢左俣 沢登り

◆日程:2021/11/14
◆形態:沢登
◆人数 3名(N山、S口、H多)
◆ルート:煤ヶ谷バス停→鳥屋待沢出合→右俣出合→三峰山登山道→
    不動尻→広沢寺温泉

 ヒル嫌いN山の企画で、3人で11月の東丹沢、鳥屋待沢に行ってきました。天気も良く11月中旬の割にはそれほど寒くなく、意外に快適に遡行できました。以下報告です。

 本厚木改札に7:20集合。ぞくぞくとハイカーがバス停に向かっていく。宮ケ瀬行 7:40発のバスは満員で発車。30分間ほとんど人が降りない状態で煤ヶ谷バス停に到着。降りたのは数人だった。大山三峰に行く人がもっといるのかと思ったが、宮ケ瀬付近の紅葉を楽しもうという人が多かったのかも。
 バス停から橋を渡って左に折れて谷太郎林道方面に歩く。途中に公衆トイレあり。大山三峰登山口、不動沢を過ぎて30分弱で権現橋に到着。ここで沢装備をつけて右岸の踏み跡をたどる。なるほど足もとがジメジメとしており、ヒルが大好きな環境で少し身構える。大きな堰堤を左から超えると河原が広がる。ここからF3大滝までは一度お助けひもをだした程度で通過。F3大滝はヌメっており、左のガレを上がり滝口に向けてトラバースする。ルンゼを渡るときに、若干緊張を強いられるがステップを確実に切れば問題ない。小滝群を超えた後、狭いゴルジュ出口に4m滝が現れる。夏なら突っ込むところであるが、深い通路上の淵が寒々とした色で待ち構えており、そそくさと左岸を巻く。F4を快適に超え(あまり覚えてない)ほどなくして二俣で一休み。なにやら登山者の荷物のようなものが落ちている。「なんかあったのかねー」とメンバで話をする。
 一枚岩(幕岩)は確かにまっ平であり、自然の造形にちょっと感動した。しかしその前にこんどは登山用のズボンが落ちており、何事かとさらに思いを巡らす。
 F5 10mは下部が滑っているが、身長があれば下部のヌメりポイントでガバに手が届き問題ない。上部では一か所カムを入れて水流沿いを登り灌木でビレイ。タイブロックと確保で二人を迎える。
 しばらく歩くと今度はカッターシャツが落ちており、その直後にはストックが落ちていた。むー・・・。Ⅲ-の10mチョックストーン滝を超え、左から登り易そうな尾根が入ってきたところで、先行パーティ3人が沢装備を解除していた。右岸の尾根を777mピークまであがり、宝尾根を下るとのことであった。我々もそれに倣ってさっさと下山して本厚木でのもうぜ! が総意だったかもしれないが、計画にそって大山三峰の登山道までがんばることにした。F6のハング状5mは左岸を巻き、木を伝って河原に下りる。すると今度は雨具が落ちていた。F7から先は鬱蒼とした感じで、次に現れるものをなんとなく想像してしまう。結局ここから右岸の尾根を上がることにする。かなり急な尾根で、時折ハンマーを打ち込んで、足を蹴り込んで上がる。最後は宝尾根に突き上げ、そこから5分ほどで主稜線に出た。グータッチ。ヒルの被害はなし。登山者の残置物はいったいなんだったのか不明であるが、下山後ネットで調べると、9月11日に6人パーティのハイカーが鳥屋待沢に迷い込んで事故を起こしており、そのときのものと予想される。
下山は不動滝経由で広沢寺へ。傾いた秋の日が色づいた山を美しく照らし、林道歩きもなかなか楽しめた。
 バスで本厚木に出て、H多さんの案内で、ホルモン焼き店「酔笑苑」で打ち上げ。美味しくてついのみすぎる。女性二人から何やらお説教を受けた気がするが、酔っていてなんだったか覚えていない。これが本当のゴン攻め。

権現橋9:07 – F3 10:25 – 右俣出合11:25 – 登山道14:15 - 16:00広沢寺温泉 - 16:20広沢寺温泉入口バス停

大滝右岸の巻き道 ルンゼをトラバース中

マク岩
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