■山域:箱根
■ルート:足柄万葉公園~金時山~明神ケ岳~宮城野
■形態:ハイキング
■日時:2019年5月12日(日)
■メンバー:S佐+アンドレイ(報告:S佐)
モスクワの友人アンドレイ(34)から4度目の東京出張の連絡が入った。昨秋は伊豆大島の三原山~東海岸ハイキングに連れ出したが、今回は「長め」にしたいとのこと。来月、ロシア南部サマラで「英雄競争」と銘打った10キロの障害物レースに出場するため、持久力を鍛えたいのだという。
小田原に8時過ぎに集合。私はスパークリングワイン1本を保冷袋に入れて持参したが、アンドレイは経由地の大雄山駅で、ビールも買うべきだと主張、500ミリ缶2本を追加し、燃料満タンで9時過ぎに足柄万葉公園を出発した。急登にあえぎつつ、金時山に10時半前に着いた。
岩場の頂点に陣取り、雪を頂く富士山や、箱根外輪山に囲まれた芦ノ湖を眺めながら、さっそくビールで喉を潤す。浮かれたったアンドレイは、ガールフレンドに贈る指輪を東京で買うことに決めたと告白。仕事で通っている二子玉川で物色したところ、「ティファニー」は高価すぎて手が出せず、「ミキモト」は真珠が専門ということに気付いて見送ったが、「VENDOME
AOYAMA」の指輪が気に入ったという。私にはさっぱり分からないので、SNSで友人に照会したところ、名の通った高級ブランドとの説明。「大丈夫だ」とアンドレイに太鼓判を押し、プロポーズに成功したら報告するよう促した。話が弾み、さらにワイン1本を空けて、ゴキゲンの状態で明神ケ岳へ。レースを意識し、コースタイムの5~6割のスピードで駆け抜けた。
聞けば、レースは相当に過酷らしい。1本綱をよじ登ったり、泥だらけの沼を這いつくばったりするそうだ。彼の仲間2人は、猛練習のせいでアキレス腱や指を痛めてしまったという。しかも、レース中に酒を飲み干すと、審査員の評点が上がるらしい。日本人の私には訳が分からないが、金時山で酒を飲んだのは、極めて実戦的なトレーニングだったことが判明した。
宮城野へ14時過ぎに下山。6月に閉館になるという「勘太郎の湯」に入る。アンドレイは、ロシアと違ってサウナがないことに落胆しつつも、温泉と水風呂に交互に浸かるシベリアの湯治流儀を貫いていた。
帰途、アンドレイ投宿地の武蔵小杉で海鮮イタリア食堂に立ち寄り、腹いっぱい飲み食いして解散。