足尾 庚申川 沢登り

◆日程:2018/8/4-5
◆形態:沢登り
◆ルート:銀山平~水面沢出合~赤岩沢出合付近(泊)~六林半峠への登山道横断地点~  庚申山荘~銀山平
◆人数:2名

報告: N山

上の廊下訓練第4弾で、「釣り訓練」だったのですがN山ボウズ、A原小型一匹(リリース)でした。
魚影濃いこの沢でボウズになる方が難しいと思われますが、テン場についてからしか竿だしてないし、A原宅の冷蔵庫で長期と保存されたブドウ虫は元気がないど言い訳多数あり・・・。
N山はカミロウでたき火の番することにしました。
沢は釣り人が多く入っているようで巻き道がしっかりついていることが多いです。テン場は極上物件が1時間毎に現れ、釜、滝、巨岩、淵がバランスよく配置された感じです。水面沢まで上を林道が走っており下流部パスも可能。水面沢のテン場は本当に100張位行けそうですし集中山行などにもに使えるかもしれません。今回の山行でN山はなんとなく限界がわかるようになったし、A原ロープなしで喜々として淵を泳いでるし 良い訓練になりました。ちなみにラバーソールでしたが特に問題ありませんでした。T野さん良い沢教えていただきありがとうございました。

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報告:A原

8/4-5 足尾・庚申川本流:Lゴン、あさ

カミロウ訓練第四弾。当初の予定は三重泉だったが、腰痛でメンバーが減ったこと、三重泉はゴルジュの沢で途中にエスケープやビバークポイントがないことなどの理由で、グレードは一緒だがビバークポイントが数か所ある庚申川に変更した。

8/4(土)7時久喜駅でピックアップ後、東北道に乗る。宇都宮日光道路を経由して足尾の銀山平には10時前着。
かじか荘の駐車場にはすでに10台以上の車。沢屋とか釣り師のものだろう。
うだるような暑さの中スタート。うだればうだるほど泳ぎの沢は楽し。
林道が丸石沢を回り込み902のところから下降。みずみずみずと飢えた犬のように沢床に下り立つ。
すぐに胸まで浸かったりへつったり。思いのほか冷たい。
「抗夫の滝」といういわくありげな名の滝は7mで釜から滝に取りついても瀑水を浴びそうなので右岸の虎ロープで巻く。
10m滝でS労山に追いつく。6人ほどのパーティで左岸を巻いている途中で、しばらくそこで日向ぼっこしながら順番待ち。この巻きは急なカンテ状で念のためロープを出した。
大きなU字状の穏やかな釜がありそこでまたS労山に追いつく。一人ずつロープで引いていた。右岸に虎ロープが垂れていたがすり鉢のような泥壁を振り子で行くのだろうか。ゴンちゃんは左岸から飛び込み右岸へ移り、私は平泳ぎで右岸へ。
12:25笹ミキ沢出合。13:30水面沢出合。見上げると人がいて驚いたが、ここいらは遊歩道になっており観光用の階段があって滝見物のハイカーだろう。
水面沢を過ぎると左岸が広大な平坦地が500mほど続く。ここに泊まっていきなよ、とどこからか悪魔のささやきが聞こえたが、堪えて進む。

10mのスラブ滝の前に、3mの深い釜の滝があるが、ゴンちゃんが空身で泳ぎ、ザックを荷揚げし、その後私はロープで引かれ滝上に上がる。10mスラブ滝は右岸の乾いたとこをペタペタと上がる。上がったところで私の足が猛烈に攣る。そして都合のいいことに右岸に優良物件のテンバ。薪も積んである。時間は16時。うーん、動けない!
その時の私の眼はきっとここで泊まろう!と訴えていたに違いない。
まあこの山行の本来の目的は「釣り訓練」だし、時間も時間だし、ここのところ睡眠不足だろうし、などとゴタクを並べここで終了にしてもらった。仮病じゃないけん。
その後、タープを張り釣りへ。といっても私がチビイワナ1尾。幼児虐待サイズなのでリリース。ゴンちゃん釣果なし。
夜は枝豆、ウインナ、鶏と牛蒡の炊き込みご飯、ナスのみぞれ煮。インシュラとカバーで快眠。

8/5(日)4時起床。6:20出発。いきなり胸まで浸かる。6:40三才沢出合。ここからゴルジュ帯にはいる。滝の大きさは無くとも水量で磨かれた岩はホールドやスタンスがなく岩に乗れず、長いこと水に浸かりカラダが冷える。
右岸から20m滝の枝沢を2本見送る。どちらも見事な滝だ。2本目の2段20m滝出合の釜は左岸の枯葉の急壁を高巻く。
7:44 1340の二俣。Tの風パーティが泊まった跡があった。二俣を右に行く。沢が右へ左へと蛇行していく。
5m、3mを越えるとだんだん両岸は低い笹原がめだつようになる。沢から離れ笹原を行くとうっすら踏み跡のような道になる。

そろそろ六林班林道が交差する地点だが見落とさないきょろきょろしながら歩く。
と、9:35六林班林道の横切る地点に出た。右岸の木に赤テがあり、左岸の岩には赤→が書いてあった。
ガチャを解いて林道に入り庚申山荘に向けて歩き出した。見事な笹原で鹿やクマがいまにも現れそうだ。足尾の沢の詰めはだいたいこんな感じで、沢は厳しいが詰めは夏山JOYの1ページのように絵になる美しさだ。
道は笹に覆われて外傾しているのでフェルトだと歩きづらいだろう。
木には標識があるので間違うことはないが、山荘まで延々と長くて疲れた。

11:26庚申山荘着。山荘は大きくて素敵なたたずまいだ。むかし、晩秋に泊まったことがあったが夜、鹿の鳴き声が響いていたのを思い出した。
ここから沢沿いの涼しい樹林の中を行くと、Tの風のパーティに追いついた。知り合いがいて挨拶した。
林道に出ると真夏の日差しの下で我慢の歩きになった。13:10駐車場着。
かじか荘でビールで喉を潤し、カレーで胃袋を満たし、ヌルヌルの温泉で汗を流した。

今シーズンは、カミロウの訓練でこんな沢ばっかりで、自分的にはかなりお水系の沢に対し、ためらうことも少なくなった。
といっても自分でロープ引いて泳ぐことはほとんどないのだが、山行の回数を重ねれば私の泳力もわかってもらえ釜の規模や様子をみて、ここはロープが必要、無くても問題なし、あるいはワンポイントだけお助けで、などのあうんの呼吸も合うようになり、そういう意味ではサクサク行動できたのではないかな、と思う。

以上

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