◆日程:2025/9/21
◆形態:沢登り
◆人数名:2名(S順、N山)
◆ルート:甲子温泉〜二俣〜奥の二俣〜登山道〜甲子山~甲子温泉
(N山記)
前日に低気圧が東北北部を横断し、夜、寒冷前線が通るようなので、増水してもなんとかなりそうな阿武隈川南沢を選択。多少、ズルい手段を使っても全ての滝を登ることを目標にする。 前夜は道の駅 那須高原友愛の森。キャンピングカーはじめたくさん止まって夜を明かしているが、周辺道路はほとんど車が通らないし、涼しくなったのでエンジンをかけっ放しの車がなく静かで快適。軒下をお借りして小宴。最近なにかと話題にのぼる熊関係の話題であれこれと議論を交わす。1時過ぎに就寝。
明け方に豪雨。朝には上がる予報なので気にせず再度寝る。5時起床。「もう30分寝ましょう」という言葉を呑み込んで寝袋等を片付けた。コンビニで朝、昼めしを仕入れて、甲子温泉に6時半着。温泉手前の駐車スぺ―スに駐車。仮設トイレ(登山者用との張り紙あり)がありがたい。
準備していると軽トラが隣に止まりおやじさんに話しかけられる。釣り人の監視と自身の釣りで来られたとのこと。昨日結構雨降ったけど増水はしてないとのこと情報をもらった。おやじさんは昔、列強の沢屋だったようでポンポンと行った沢の名前や山岳会の名前が出てくる。阿武隈川本流に行くとのことで下降点で別れた。林道の途中に駐車スペースがあったが、ガラスの細かい破片がいくつも落ちている。おやじさんによるとここのスペースは車上荒らしにやられることが多いとのこと。下降すると一里滝沢沢との合流点に降り立つ。少し下ると南沢の合流点。

南沢入渓点
【F1】
右壁を登る。一応ロープを出して登る。
【F2】
右壁を登る。ハーケンを一本打った。
【F3】
やはり右壁を登る。カムにしても、ハーケンにしても岩がもろくてうまく決まらない。なんとかハーケンを打ってタイオフ。最後は落ち口にトラバースするのが本来のルートと思われるが、支点が貧弱だったので直上して藪に突入した。

F3_上段は右直登
【F4】
途中ハーケンがあったが岩に馴染み過ぎていてわかりにくい。
岩が崩れ切っているのか脆くはなかった。

F4 難しくはない
【F5】
遡行図は5mとなっているが、3m位。土の様な右壁。多少細かいが問題なし。
【F6~8】
快適にフリーで登れる
【F9】
大滝。上部の壁に突き当たるまで草付きをフリーで上がる。
上部の壁はボロくて確保点がなかなか作れず汗。
なんとか支点をつくってトラバース開始。壁を回りこむ一歩がとても嫌な感じだった。途中支点は波平の髪の毛みたいな枝と浅打ちハーケンだけ。カンテを回り込めばステップ状の岩と、立派な木の根があり問題なし。後で先人の記録を読んだところ、トラバースをするなら壁直下ではなく、もう少し下が正解だったかもしれない。または最初から流心の横を支点作りながら上がった方が良かったのかもしれない。

F8_大滝
【F10】
快適にフリーで登れる
奥の二俣は登山道までのUPが少なく、藪漕ぎもないとされている左俣を選択した。途中沢型を見失ったりしたが復帰できた。頃合いをみて左の尾根に上がり、密ではない藪漕ぎをして登山道に出た。風が強い。上着を着こんで甲子山山頂へ15分。雲が飛ぶように流れる中、記念撮影した。

甲子山 山頂
下山は甲子温泉への登山道。一時間と少しで 甲子トンネルの電気室に裏に出た。橋を歩いて渡り駐車スペースに到着。おやじさんはまだ車に戻っていなかった。温泉は駐車スペースから車で5、6分。の五峰荘の風呂。人が少なくて源泉露店風呂もありとても良い風呂だった。受付の方の対応もとても良いしロビーも落ちついて過ごせる。ここは泊まりで遊びに来たいと思った。ただ日帰り湯は14時受付終了で15時まで(甲子温泉と同じ感じ)なのでご注意のほど。
【時間】
甲子温泉7:00〜9:30二俣〜10:35奥の二俣〜11:20登山道〜11:37甲子山~12:53甲子温泉

