八甲田 山スキー

◆日程:2025/1/28-2/1
◆形態:山スキー
◆人数名:3名(M上、H口、M浦)
◆ルート:
1/28 酸ヶ湯温泉テント-酸ヶ湯裏斜面ー酸ヶ湯温泉テント
1/29 テント-地獄湯ノ沢-仙人岱避難小屋-大岳南西斜面-テント
1/30 テント-酸ヶ湯温泉停滞
1/31 酸ヶ湯温泉-大岳南西斜面1250m-酸ヶ湯温泉
2/1 酸ヶ湯温泉-大岳南西斜面1250m-地獄沼-酸ヶ湯温泉

(報告:H口)

(報告:M上)

 今回も昨年と同時期に八甲田に出かけました。一番の目的は大岳に登って滑り降りることですが昨年はテント2泊、酸ヶ湯温泉1泊でした。今回はテント2泊で酸ヶ湯温泉2泊の4泊5日の計画にしました。私とM浦さんは青森駅前の宿に前泊、H口さん(H口記録)は夜行バスで向かうことになりました。

28日:
 今回も早朝駅前の鮮魚市場で食材を購入。市場で購入した食材でテント泊するのが目的の半分のような計画ですが海と山が近い八甲田だからできる楽しみです。
 バスで青森に来たH口さんと合流して10時50分のJRバスで八甲田に向かい午後12時30分を過ぎたころ酸ヶ湯温泉に到着し除雪した道路を少し登った雪ッ原にテントを張りましたが今年は雪が多く道路から3m以上の壁になり雪ッ原に登れるところが1か所だけだったことで場所を決めました。
 先週から良い天候が続いたせいか気温は-2度程度などで作業は楽でしたがテントに入った雪がすぐ解けてしまうのは困ったものでこれも冬のテント生活では対応になれるしかありません。
 設営後2時も過ぎてしまったので酸ヶ湯温泉の裏斜面を登って滑ることにしました。しかし雪はやや重たく滑ると表面は多少バリバリするような斜面になっていました。戻って来た頃には雪降りになっていましたがテントに落ち着くと早々に酒の肴の刺身で1杯が始まります。今回はホタテ、ヒラメ、マグロ、赤貝、特にホタテは青森の特産です。メインはタラの水炊きでこれまた新鮮なタラは美味しい夕食になりました。

29日:
 本日から天気予報では崩れるとなっていましたがまだ雲の切れ間から青空がのぞいていましたので午前中は持つと思い仙人岱から硫黄岳に行くことにしました。毎年目的は大岳の登頂なのですがこの時期ですからなかなか天候に恵まれません。7時前出発、トレースはありましたので2時間少しで仙人岱避難小屋に着きました。
 昨年は1階から入りましたが今年は雪が多く2階の入り口から入ります。しばらく休んで外に出るとホワイトアウト状態に変わっていました。これでは硫黄岳は難しいので仙人岱をうろつきあきらめて地獄湯ノ沢を下りましたが高度を少し落とすと視界があるので大岳の南西斜面に上がってみることにしました。1250mあたりをトラバースし南西斜面に入って行きます。木々が樹氷になりつつありなかなか良い風景を作っています。 

 高度差で300mほどを滑りおりてテントに戻るころは雪降りになっていました。今晩は酒の肴は同じですが地元の日本酒とワイン、それから厚切りの鮭のムニエルとミルク風味の鮭のかす汁が夕食となりました。

30日:
 夜間はずーと風雪で気温も下がってきましたした。本日は登るのはあきらめてテントを撤収して酸ヶ湯温泉に移ることに。平らなところに張ったテントも雪面から40㎝ほど下になっていました。それまで気温が比較的高かったので何となく全体が湿気っぽくなっていましたが宿で乾かせるのはありがたい、でも一番は温泉です。

31日:
 相変わらず雪降りでしたが早めに朝食を食べて登れるとこまで登ることに。コースに入るとすでに新しいトレースが付いていました。これは有難いと思って上っていると我々の目的と同じコースになって大岳の南西斜面に向かっています。徐々に斜面が急になって一段上がったところ1200mあたりで先頭の二人と出合いトレースのお礼を。二人はここで下るとか。我々はもう少し登ることにしたのですが高度差50mほど登ったところで風雪で気温も-9度くらいで視界もなくなり下ることにしました。この急斜面を登ると広い斜面が広がるのですが仕方ありません。下る言っても気持ちよく滑ることはなかなかできず斜面は所々風で出来た大きな段差がありコースを選び選び滑り宿に戻りました。

2月1日:
 本日は最終日。帰りのJRバスは14時50分なのでそれまでに戻る必要がありますが登れるとこまで登ると言うことで8時前出かけました。天候は前日と同じ。一日中降った雪でトレースは無くなり今日は我々でラッセルをすることに。1人10分と決めて昨日と同じコースを進みましたがやはり1250m付近で視界もなくなり下ることに。今日は少しコースを変えて最後は地獄沼に下りました。11時過ぎグレーの世界のなか冬も凍らない地獄沼に。


 12時30分発の酸ヶ湯温泉のシャトルバスに間に合って青森駅に下り今回を終了しました。昨年も天候が悪く大岳は1440m地点までしか登れなかったのですが今回は1250mですから山頂はより遠くなってしまいました。

 今回の酸ヶ湯温泉は春節のため中国人のお客さんがいっぱいでスノーシューツアーなどで楽しんでいる人も。日本人は温泉客のようでロープウェイは4日前から運休状態なのでスキー客は少ない様でした。
 報告の半分は食べる話になってしまい本来の山行の報告はなかなか充実しませんがこればかりは天気次第なので仕方ありません。このような山行を数年続けていますがまた来年も、と話をしながら帰路につきました。

――― 写真(H口撮)  ーーー
                  

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