南ア 神宮川笹ノ沢 沢登り

日程: 2024/8/18 
◆形態: 沢登り
◆人数: 3名 (N山、S口、H多)
◆ルート:
8/18 石尊神社P->入渓07:50->三段の滝->アレ沢->水晶ナギ->ホクギノダイラ->石尊神社P 
(H多記)

元々は足尾・庚申川本流の渓中泊1泊の予定が強い台風7号の影響が予測できず、安全を図って18日(日)神宮川(濁川)・笹ノ沢の日帰りとなりました。

軌跡

17日(土)は高尾駅22時発でN山車で道の駅はくしゅうへ移動。
午後11時ころに須玉インターをおりると雨が降っている!?
あわてて天気予報を見てみると19時くらいからそこそこ降っている模様。
改めて明日の天気予報を見てみると媒体によってまちまちでちょっと不安になる。
道の駅はくしゅうに到着頃には雨は止んでおり翌日の天気を願って軽く乾杯をして就寝。
朝5時過ぎに起きると青空が広がっているし、天気予報もよくなっていて嬉しい。
道の駅はくしゅうは6時半前に出発。

どちらかというと入渓ポイントに近い八間岩近くに車を駐車しているパーティが多いけれど、S口さんの案で雨乞岳登山口近くの石尊神社前のPに駐車。
入渓ポイントまではプラス30分長歩くことになるけれど、水晶ナギから雨乞岳登山口までの下山はCT3時間くらいかかるのでこのほうがよかった。

巨大な堰堤の前を渡りスタート


林道へ向かい、八間岩を通り過ぎ、右手にいくつか堰堤を見ながら歩いているとやがて巨大な堰堤が見えて林道が終わる。
そこで装備装着してトポにある8mの滝の上から入渓。

昨日の雨でどれだけ増水しているのかはわからないけれど、濁っているという感じではない。
ただ、透明な水(と書かれていることが多い)というより出がらしの緑茶のような色の水だった。

すぐ出てくる末広がりの滝は左側から登る。ガバだらけ。
次のトイ状25m滝はすぐ左手の窪みをあがって巻く(上部が若干脆い)。
3mCS滝は巻くとすぐ三段の滝(35m)が出てくる。

三段の滝


この滝は2年前に事故があった場所なのでまずは合掌。
当然高巻きだろうと思っているとN山さんははザックからロープを出して登攀する気満々。
S口さんのビレイで中段の滝のテラスまであっという間に登り支点構築。
FixロープでS口さんは登ろうとしたけれど水が冷たいからと滝のすぐ右側を巻くことを選択。
私は中間支点を回収しなければならないのでレインを着て登ってみた。
下段は冷たい水を被るのを我慢すれば登れるのだけれど、中段以降は増水のせいかかなりの水の勢いで、N山さんがその先をどう登るかを考えていた。
S口さんがいる滝の右側へ渉るにしても激流を越えるのも難しい(というか怖いと感じた)。
結局N山さんはロープをひいて滝の左側を途中まで登って途中からS口さんのいる滝の右側へ渉っていった。
途中で支点のカムが勢いよく外れて落ちてロープは激流の中でびゅるびゅる揺れている。
まもなくして登っていいよという笛の合図があったのでN山さんは安定した場所へ着いたんだとちょっとほっとした。
私はハーケン含めて支点回収してから登ったけれど結構緊張した。
登れそうに見える滝の左側は縦ホールドばかりで足は限られたところしか置けないし結構滑っている。
振られて滝の流心へは落ちたくないと思って探っていると薄カチ右手がひっかかり、この薄カチで身体をひきあげて滝の渉れる場所まであがれた。
そこからはN山さんの顔も見えたので慎重には進み無事に滝を抜けられた。
ほんの数分だったかもしれないけれど結構緊張したせいか私的にはこの日はお腹いっぱいで本日終了という感じだった。

その後は登れない滝はもちろん高巻をしないといけないけれど(高巻きの道は明瞭)そこそこ登れる小滝はあるし、きれいな苔と白い花崗岩と白い砂床が合わさってまるで日本庭園のような場所も多く癒されながら遡行。

砂浜のような川床で足に優しい

支流の連瀑(2ⅿx3 + 6ⅿ + 10ⅿ)


ときどき咲いているタカネビランジの花のピンク色が気持ちをほっこりとさせてくれた。

タカネビランジの花

アレ沢に入ってからは倒木帯もあったけれど、それすら巻き道がちゃんとあり無駄に体力を使うことなく進める。
痛いアザミ帯はあったけれどそんなに長くは続かない。
最後の詰めはそれなりに急斜面とはいえやはり踏み跡がしっかりあり、藪漕ぎもなく尾根にでることができて快適。
そこから少し歩くと水晶ナギ(かつてこのあたりでは水晶の採掘がされていたそうだ)という山の砂浜に到着。
天気がよく花崗岩の白砂がキラキラと光って本当に海辺にいる感じ?
向かいに日向山の雁ヶ原の砂浜?が見えたのもよかった。

その後の下山は急斜面もなく枯れ草がクッションのように敷かれており膝に優しいけれど、距離が長い上に単調なので途中から飽きてしまった。
早く下山したいという強い気持ちからか最後のほうはかなりスピードアップ(YAMAPの履歴からも赤が濃くなっているのがわかる)。

ちなみにS口さんと私はラバーソールの沢靴で遡行したけれど、N山さんはこだわりの片方ラバーソールで片方がフェルトで。
N山さん曰く、この日はどちらでも問題ない感じだったとのこと。

渓相よく、テン場に適した場所も多く、魚影もあるし、1泊してのんびりするのもよいかもしれない。

8/18
石尊神社P(雨乞岳登山口)06:50-> 入渓07:50->三段の滝08:30->アレ沢・喜平治沢出合11:50->脱渓(尾根)13:30->水晶ナギ14:00->ホクギノダイラ15:00->石尊神社P(雨乞岳登山口)16:20

反射すごくてお肌に優しくない 水晶ナギへの登り 
足に優しい下り (ただちょっと長い)
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