北ア 奥穂高岳 山スキー

◆日程: 2023/5/16-18
◆形態: 山スキー
◆人数: 1名 (M上)
◆ルート
 5/16 上高地-横尾-涸沢(涸沢小屋泊)
 5/17 涸沢-奥穂高山荘-奥穂高岳(往路を戻)-涸沢-横尾-徳沢(徳澤園泊)
 5/18 徳沢-上高地
 
(報告:M上)

 今シーズン最後のスキー行として北アルプス奥穂高岳にしました。今年は雪が少ないことは想像つきましたが久々に一人で登ってみたくなったのです。5年位前のGWに槍沢から横尾尾根に登り横尾本谷を下って涸沢に登り返して奥穂高に登り上高地に下りました。その時は本谷橋のあるところより下まで滑り下ることができましたが今年は横尾本谷出合いより上部ですでに沢は割れていました。

 16日。松本から朝一番の電車とバスで上高地に入り9:00歩きだしました。早朝は気持ちの良い風が吹いていましたが横尾に着く頃はかなり気温も上がってきました。仮設橋はまだ無くスノーブリッジで対岸に渡り所々雪の残る登山道を上って行きます。横尾谷出合いを過ぎ涸沢に近づいたところでやっとシールで歩くことができました。15:00を過ぎて涸沢ヒュッテに到着。小屋の受付に行くと予約がないと言われ涸沢小屋に予約したのではと受付の女性は涸沢小屋に電話をしてくれました。どうも涸沢小屋に予約したようでした。GW後で小屋は私のような中高年登山者が5人ほど、部屋も各自個室でのんびりできました。

 17日。小屋の客で奥穂高に登るのは私だけのようで7:20に出発しました。最初に小屋の裏手の高台までアイゼンで登りましたが雪は緩み加減でもう少し早く出かけるべきでした。高台からシールでの登りが続きます。ザイテングラート基部に近づくとデブリが広がり北穂高側斜面のデブリとデブリの間をジグを切りながら登って行きました。2983mの穂高岳山荘までシールで登ろうとしましたが2850mを過ぎたあたりでスリップすることが多くなりあきらめてスキーを担ぐことにしました。10:15くらいに山荘に到着。休憩をしていると山荘からガイドパーティーが出てきて山頂に向かうようで私も重い腰を上げました。2か所ほど雪壁を登って頂上稜線に、11:25山頂に立ちました。いつもながら雪の奥穂高の眺めは最高です。


 山頂から下り穂高岳山荘前からいよいよ今シーズン最後の滑りです。最初は登ってきたザイテングラート北側を下るつもりでしたが小豆沢の斜面が魅力的で滑りたくなりました。
 小豆沢上部は雪がたまって雪崩の可能性が高く、以前GWに来たときは直前に全体を覆うほどの雪崩がありました。滑り出し数ターン繰り返したら私が切ったところから表面が崩れだして追いかけてくる形になったのでザイテングラートのコブとコブの間の雪がつながった部分から北側の登った斜面に逃げました。流れ出した斜面は溝にあつまり泥流のように流れ下って行きました。

 12:50くらいに涸沢小屋に到着。下ってしまえばアッとですがやはり3000mからの高度感のある滑りは多少雪のコンディションが悪くても格別で今シーズン最後のスキーとしてよかったと感じるところです。
 小屋の人に礼を言って涸沢の下まで最後の滑り。以前でしたら本谷橋の先まで滑って下れましたが今回はずーッと歩きで滑って下るのと多分1時間くらいの違いが出たでしょうが雪が無いのは仕方なしです。黙々と歩いて16:45本日の宿、徳澤園に到着。お風呂と美味しい食事が待っていました。

 18日。最後の日で帰路につきます。体中痛みが出ますが私の年齢では仕方ありません。しかし上高地までの梓川のほとりの道は花が咲き乱れ対岸にはまだ雪の残る穂高がそびえています。昨日の雪の中の世界となんと言うコントラストでしょう。1時間半ほど歩いて10:15上高地に着いて山行が終わりました。

 好天の3日間でした。今シーズンはあまり天候に恵まれず2月が終わるとパウダーを楽しむところも少なくなりGW後のスキー山行計画も流れてしまったのですが、最後にどこかと思い久々の奥穂高岳を選びました。長いアプローチがあるのもわかっての計画でしたが、やはり終わると満足感がわいてきました。

 今年の経験が来年につながればと期待したいところですが個人的にはそろそろ難しくなってくるようです。最後にニリン草が満開のアプローチにも感謝です。  M上 記

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