会津 二岐山・ボスアルプス 山スキー

◆日程:2023/3/11~12
◆形態:山スキー
◆人数:3名 (T野、D山、T中M)
◆ルート:
3/11 二岐温泉~二岐山~二岐温泉
3/12 グランデコスキー場~1700m付近~南西尾根滑降~百貫清水~ボス大嶺~ボス吾妻~小野川不動滝入口~グランデコ

(報告:T野)

3/11 二岐山
 ここのところのバカ陽気で雪解けが一気に進んでいる。二岐山近辺のスキー場である羽鳥湖スキー場の積雪はわずか80㎝、今週いっぱいで営業終了ということです。
 二岐山は果たしてまだ滑れるのか?一抹の不安を抱えながらの出発となる。前夜は「道の駅 季の郷天栄」でテントを張って仮眠。雪は全くない。

 入山口の二岐温泉に向かうが、直前でようやく雪が出てくる。ただ、もう賞味期限ぎりぎり、来週は下部は雪が切れるだろう。二岐山は2009年以来の再訪だが、記憶がなくほとんど感覚的には初見に近い。山自体は見事な双耳峰で、昔話の里山の絵のような山である。傾斜はそこそこ急で、下部は少し木が密だが、中間部は急すぎず緩すぎない最高に気持ちの良い疎林が続きパウダーだったらたまらないだろう。上部は意外に急峻、斜滑降・キックターンができない初級者には厳しいところだ。雪の状態によっては雪崩も警戒が必要だ。山頂まで、展望が効かないが、山頂だけは360度の大展望が得られるので、この山はぜひピークを目指したい山である。
 ということで今回、山頂を目指した。帰りの滑降が不安なmさんも「ぶつぶつ」言いながらも何とか登ってくれた。山頂からの景色は、晴れてはいるのだが、黄砂でも飛んできているのか、全体的に霞んでいて薄ぼんやりとはっきりしない景色であったが、近くには那須の山々、遠くには猪苗代湖や吾妻連峰・磐梯山、さらに遠くに飯豊連峰や越後の山々が霞む。風もなく穏やかなので気持ちがいい。「登ってよかったでしょう?」とmさんに尋ねたら「ふん・・・!!」と横を向いた。どうやら納得はしてないようだ。

 さて、帰りの滑降は、雪がグサグサで実に滑りづらく、上部の急斜面は少し心配だったが、そこはいざというときは何とかするmさん、斜滑降・キックターンで無難に下りてくるではないか。さすがである。「体を谷側に向けて!!」といくら言ってもなかなかいうことを聞いてくれなかったが、「お願いしますよ!!」と頼んだらニコッと一瞬笑って谷を向いて滑るようになり、「なんだ、やりゃできるじゃん!!」まあ、経験は
充分豊富だからね!!Dチャンはこんな滑りにくい雪でも楽しそうにテレマークターンを決めながら降りてくる。雪質を選ばない強い滑りである。テレマークターンをきれいに決める人が私の周りに今までいなかったので思わず見入ってしまう。ということで、全体的にはストップ雪で滑りづらかったが、中間部はそれなりに楽しく滑れた。今度はぜひ2月頃のパウダーの時期に再訪したいところだ。

 何だかんだいっても下りは早く、1時間ちょっとで滑り降り、快適にドライブして喜多方ラーメンで下山祝いして、今日の宿、大塩裏磐梯温泉「ホテル観山」へ。旅行支援が効いて1泊素泊まりで1部屋¥9000、さらに、クーポン券が一人¥1000付く。どんな宿かと思ったら、立派なホテルでびっくり!!温泉も素晴らしく部屋も広くて素泊まりでは最高の部類であった。

3/12 ボスアルプス

 今年の1月に、このルートの上部を素晴らしいパウダーに恵まれて楽しんだので、今回はその下部で通称「ボスアルプス」という地元の人たちが開拓したルートに行くことにする。初見のルートだが、同じく1月に行った簗部山の近隣の山なので、雰囲気はなんとなくわかる。この辺りは1500m以上は針葉樹林帯だがその下は雰囲気の良いブナ林が広がっている。今回のルートは前半は針葉樹の疎林、後半はブナの疎林を滑る快適なル
ートである。入山地はグランデコスキー場、ゴンドラの1回券がなんと¥1800!!「高っ」それでも今回は一人¥1000のクーポン券をもらっているので実質¥800、まあ許せるね。ゴンドラ終点からリフト1本分歩いてゲレンデのトップへ。いつもは西大嶺を目指すのだが、今日はボスアルプスが目的なので1700m付近から南西尾根に向かってトラバース、尾根に乗ったのが1750m付近で、ここから南西尾根の下部を滑り降りる。標高が高いせいか、昨日より雪が良く標高差約400mを快適にクルージング!!「あっ、mさんが滑りながら笑ってる!!」珍しい事である。Ⅾチャンは「いいですねぇ~」を連発!!いつ来てもここは楽しいルートである。さて、いつもなら途中から東にトラバースしながらゲレンデに戻るのだが、今日の目的は「ボスアルプス」なので南西に滑り込み「百貫清水」を目指す。ここからは初見のルートで楽しみだ。「百貫清水」までは快適に滑り、気がつくと辺りは素晴らしいブナ林である。ここから、標高差約100mほど登り返し、ボスアルプスの縦走開始!!多少のアップダウンはあるがところどころ景色も開け、気持ちの良いルートである。っと僕は思っていたのだが・・・。メンバーの気持ちは知る由もない。「ボス大嶺」1420m「ボス吾妻」1441mという地図には表記のない独創的なピークを歩けば、いよいよ滑降開始。雪はくさり気味だが気持ちの良いブナの
尾根で約250m落とし、小冷水沢をスノーブリッジで渡ると林道に出た。かろうじて滑る林道をだらだら降りていくとトレースが現れ、ここで僕だけグランデコにおいてある車を回収するために先行する。結構長い林道を滑り小野川不動滝の駐車場の除雪終了点まで来れば、装備をデポして3.5kmの車道をひたすら歩きグランデコへ・・・。無事、車を回収し、小野川不動滝駐車場まで戻ると、笑顔でメンバーが迎えてくれて労をねぎら
ってくれた。さあ、温泉といつもの温泉センターに行くと何と臨時休業。それではと中ノ沢温泉の「ボナリの森」へ。16:05に着いたらなんと16:00までと書いてありⅮチャンが滑り込んで交渉。OKが出てラッキー。mさんがいたくココを気に入り「私がここを気に入ったのを覚えておいて!!」とのたまう。お互い物忘れが激しくなったので共有したかったのであろう。「ハイハイ」と軽く受け流すがまじめなⅮチャンはもしかした
らちゃんと覚えているかもしれぬ。打ち上げは磐梯熱海の名店「味噌や」で味噌チャーシュー麺。美味しかった!!

ということで、今回も、楽しい山スキー旅でしたとさ!!

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