大雪山系 旭岳 山スキー

◆日程:2023/2/20~23
◆形態:山スキー
◆人数:2名 (M上、+1名)
◆ルート:
 20日=宿-ロープウェイ-姿見平-石室-旭岳-旭岳温泉-ケイズハウス   
 21日=宿-ロープウェイ-姿見平-石室-旭岳-旭岳温泉-ケイズハウス 
 22日=宿-ロープウェイ-姿見平-旭岳温泉  

(M上記)

2023年2月の大雪

 昨年に続きT野さんの北海道の計画に参加させてもらいました。今回は十勝岳の麓、吹上温泉白銀荘に泊まり周りの山に登って滑る計画でした。

個人的にその前に昨年同様に旭岳温泉に泊まって旭岳に登る計画を立て、終了後T野さんメンバーと合流させてもらうことにしました。今回の旭岳は友人が付き合ってくれるので2人の行動で昨年のように終日吹雪かれても宿で退屈することはなさそうでした。
 
19日。千歳空港からJRで旭川に。駅に隣接するイオンで3泊分の食材を購入してバスで旭岳温泉の宿に向かいました。宿は昨年も泊まった自炊宿ケイズハウス。比較的大きな宿でキッチンも広く清潔で居心地が良く主に外国人が多く今回もオーストラリヤ、カナダ、韓国などの人達でした。

 20日。小雪が降っていましたがロープウェイは動いているようなので滑りに行くことにしました。ロープウェイ上の姿見駅からロープウェイを挟んで南側と北側にスキーコースが作られているのでその間のBCエリアを滑れば視界が無くてもそれほど迷う心配はないのですが下部の緩斜面に入ると沢もありラッセルしないと出てこられなくなりますから要注意です。すでに無数のシュプールが有り少ない斜面を探して滑っていましたが視界は回復せず午後早めに宿に帰りました。
 
 21日、朝から快晴で旭岳が雪煙をあげて輝いています。気温も昨日より下がっている様。昨年今年と真冬の旭岳に登りたくて計画しました。旭岳には過去にも何度か来ていますが真冬に山頂に立てたことは一度しかありません。

今回は、と思いましたが強風でロープウェイは動かない様で姿見まで歩いて登ることにしました。スキーコースを登るのですから問題は有りませんし日差しがあるのでしばらくは気持ちよく登れましたが1400mを過ぎると風と寒気が身に染みてきました。1時間半ほど登って姿見に近づき旭岳の写真を撮ろうとスマホに指を出したらしばらくジーンとした痛みが抜けませんでした。多分体感温度は-20より下っているよう。北海道の2000mは本州の3000mと同じです。
結果山頂に続く稜線にも行けませんでした。それに強風と冷え込んだおかげか上部の新雪斜面はところどころパックされて時々スキーが抜けなくなることも。このような場所ではもっと太くて長いスキーがほしい所です。
旭岳のBCエリアとしてはロープウェイ上の姿見駅から下の駅までが良く滑られているところで上部は滑りを楽しめる斜面ですが下部は緩斜面の樹林帯になります。やはり少しでも旭岳に登って上部から滑ると楽しいところですがなかなか天候に恵まれません。3月を過ぎれば天候の安定度がまし山頂から北の愛山渓温泉や黒岳までの1dayツアーを行ったこともあります。

 22日。本日の天気は崩れ今回の旭岳は終了です。そこでのんびりお昼前のバスで旭川に下りお土産を買って富良野近くの野花南「のかなん」と読みますがそこに住んでいる知人宅に遊びに行くことに。まず富良野までバスで行って根室本線に乗り換えます。根室本線は本線と言っても単線で途中線路を歩いている鹿をよけるため警笛をながしながら徐行したり。翌朝知人宅の玄関前には鹿の足跡が。
 
 23日。同行した友人は帰宅のため千歳に。私は富良野、上富良野とJRを乗り継ぎ町の3月いっぱい無料バスで白銀荘に。白銀荘は多分15年ぶりくらい。最初に泊まったのは30数年前でそのころは木造の山小屋で建て替えられた時の変わり様にびっくりした記憶があります。少し古びてきましたが十勝を滑るには大事な宿には変わりません。
 スキー場のある富良野西岳に行っている会メンバーはまだ到着していませんでしたが以前からの山仲間グループと再開し、しばし話に花が咲きました。

 24日。本日は快晴で風もない絶好の山日和です。ここからは他のメンバーが報告を書かれますので私の感じた滑りの印象だけ書きました。
 
 本日は三段山、山頂まで快適に登り多少固い部分のある山頂部分を過ぎると快適な斜面が続きます。シュプールの無い上から見ると右側を一気に二段目の頭ぐらいまで滑り左側の尾根上にシールで登り返しました。左の尾根上の向こう側には西沢という沢が下っておりそこも良いと昨夜現地の人に聞いていたからなのですが確かに三段山メインの斜面より雪は深くシュプールもなく滑ることできましたが出来れば地図上の三段山西側にある1522mを経由すればもっと面白く滑ることができたようで三段山も色々楽しめそうでした。

 25日。本日は視界があまりなく富良野岳のジャイアント尾根だそうです。1450mくらいまで登ると樹林は消えてきて多少視界のあるここから下るとリーダーから。雪は三段山より深くパウダー滑りには素晴らしいですが雪崩注意部分もあり最初木の間を滑って広めの斜面に入りました。ベベルイ川の狭い部分に下って上部の雪に気を付けながらしばらく下り広くなったところでそのまま下れば登りの時渡ったところに着きますが左の尾根に登り返すともっと上で登り返したメンバーと合流し渡渉部分につきました。そこでもう一度登り返して滑るメンバーと別れ宿に戻ることに。尾根の入り口で外国人パーティーとすれ違い言葉を交わしましたが富良野在住のチャックというオーストラリア人のガイドさんのパーティーだったようです。
 ジャイアント尾根は雪も深く滑るには素晴らしい所でもう少し視界があればもっと上から滑りたかった印象ですが上部は斜度的には雪崩に十分注意が必要なところの様でした。

 26日。最終日で途中のタケノコ山によって千歳に向かう日です。南に下ったせいか天候は良くなって気持ちよくタケノコ山頂に着きました。山頂から一気に林道まで下れる切り開きのコースでベースの雪がすでに固くその上に載っている新雪が30~40㎝なので気持ちよく楽に滑ることができました。

 蛇足情報ですが私はスカイマークの最終便21:00でしたが気象の関係らしく3時間遅れで飛び立ちました。羽田には夜中の2時ちかく到着。テロ対策で羽田の夜間の滞在は禁止という事で帰るにはタクシーしかありませんが30人くらいの人が仕切りの無いソファーで寝ていました。警備の人はいるのですが何も言われません。説明はありませんが貸し出しの毛布がロビーに置いてありました。寒くはなく3時間ほどごろ寝して始発の電車で帰りましたので帰宅は27日になってしまいました。安くても最終便は要注意でした。   

タイトルとURLをコピーしました