出羽三山 八ツ楯山・湯殿山 山スキー

◆日程:2023/2/4-5
◆形態:山スキー
◆人数:5名(T野、A原、T山、T中M、I崎)
◆ルート:
2/4 寒河江ダム神社付近~八ツ楯山~寒河江ダム神社付近
2/5 ~湯殿山~志津温泉~帰京

(報告:T野)

2/3

 夜出発。予定では寒河江SAで仮眠予定でしたが、急ぐこともないので米沢の「道の駅よねざわ」で仮眠させていただく。暖かくてテントいらずだが、明るいのはまだ良いとして、一晩中、音楽が高ボリュームで流れているのに辟易、耳栓などの対応が必要だ。
2/4

 八ツ楯山の予定だったが、天気予報は今日の方が良いため、予定を変更して標高の高い湯殿山に行くことにする。志津温泉の除雪終了点を8:40出発。
 さすが日本一の豪雪地帯!!道路標識に手で触れそうだ。石跳川沿いに歩き、895m付近で対岸に渡り、尾根に取付く。天気はまずまずで、時折ソフトクリームのような純白の湯殿山が姿を見せてくれる。穏やかなブナの疎林をのんびりと登って行く。気持ちいいことこの上ない。ただ登るにつれ、天気が悪くなり視界が悪くなる。天クラでは午前中がA、午後がⅭ、予
報通りで感心。

 1200m付近でブナの疎林が終わり、大斜面になる。天気が悪化して、目標物のない大斜面はホワイトアウトになり、ピークに拘ってもいないので1350m付近で引き返すことにする。まずは南面の疎林を標高差約300m落す。気温も低く、日差しが少なかったので雪は生きていて超気持ちいい!!楽しい時間はあっという間である。ブス沼付近で一休み、気持ちいいなぁ~・・・。今回は慰安山行なので無理しないでこのまま帰ることもできるが、折角なのでもう1本と、森林限界まで約100m登り返し、1200m付近から今度は東面を約150m落す。良さげな斜面で期待したが、なぜか引っかかる雪質で、変な転び方をして左足のふくらはぎを捻ってしまった。明日が心配だ。石跳川の沢床に降りれば後は自動運転に身を任せ除雪終了点まで滑り終了。

 さて、今日の山行はいつもと違い、1泊¥20,000近い高級宿。実は今回のメンバーは15年以上の長きにわたり、大きなケンカもせずに夏は沢登りに、冬は山スキーにとかなりの高頻度で行動を共にしていて、もう、まるで兄弟のような良き仲間である。22歳で銀座に入会して41年、若いころから素晴らしい仲間に恵まれていろいろなメンバーと山行を共にしてきたが、今回同行しているメンバーは、私にとって間違いなく最長の期間一緒に登ったメンバーである。そんなことから、記念に慰安山行を・・・と計画したのが何を隠そう今回の山行である。少し贅沢な宿に泊まり、ゆっくり温泉に浸かって、美味しい料理に舌鼓を打ち、「雪旅籠」という志津温泉の雪まつりを堪能して、貪欲に夜も楽しんだ1日だった。

 ところで、今回ビッグニュースがあった。先週、Ⅰ崎さんのザックから忽然と消えたⅠ崎車のキー、なんと、時空を超えて出てきたのだ。それも、A原さんのザックの中から・・・!!まるで場末のマジックショーである。キーを見つけたA原さんの驚いた顔が印象的だった。よくよく考えれば、Ⅰ崎さんとA原さんのザックは同ブランドの同じザック、別に超能力で移動した訳ではない。はなから最初から入れ間違えていただけのだ。でも見つかって良かった。Ⅰ崎さん数万円得したね!!

■コースタイム

志津温泉除雪終了点(8:40)~(9:35)895m付近(9:45)~(11:25)1350m付近稜線(11:40)~(11:50)ブス沼(12:10)~(12:45)1200m付近稜線(12:57)~(12:59)1175m転倒地点(13:07)~(13:44)志津温泉除雪終了点

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2/5

ゆっくり朝風呂に浸かり、しっかり宿で朝食を採って八ツ楯山に向かう。左足のふくらはぎは、昨日冷やしたのが良かったのか何とかなりそうだ。八ツ楯山は最近、ボチボチ記録を見るようになったマイナーな里山で、夏道もない山である。案の定、昨日、入山口を覗いたが車は1台も停まっていなかった。なのになのに・・・入山口に着いてみてビックリ!!ナント、車が16台も停まっている・・・「えっマイナーじゃないの?」。

 準備して9:17出発。トレースも舗装道路並みにしっかりしていて、急な杉林を少し登ると、後は明るい雑木林、傾斜もそこそこ急でちょうど滑りごろ、全体的に疎林なのでどこでも滑れそうだ。なるほど、これは良い!!グイグイ高度を上げて行くと、森のあちこちにトレースがある。早くも1本目を滑ってきたジモティーと話をしたら、「今日は志津温泉で「雪旅籠」のイベントがあって、車が止められないので、湯殿山や姥ヶ岳には入りにくい。だから、皆ここ、八ツ楯山に集結したんじゃない!!」だって、どうやら1年で一番混む日に訪れてしまったらしい。それでも気持ちの良い森を登るのは気持ちいい。登るほどに雰囲気も良くなり傾斜が緩くなると、ぽっかり開けた八ツ楯山に到着。遠景は雲に隠れて望めないが石見堂~赤見堂の稜線や月山に続く尾根なども望め、眼下には寒河江ダムの大雪原と気持ちの良い山頂である。先程会って話をしたジモティーが「北斜面も良いよ!!」と言っていたのを思い出し、折角なのでノートレースの北斜面をいただくことにしていざ!!

 サ・イ・コ・ウ!!である。また、発情したサルのように叫びながら落ちて行く。上品ではないので止めよう止めようと思っているのだが、こういうロケーションだとつい声が出てしまう。標高差100m程だったが凝縮された素晴らしい時間だった。

 滑った分登り返して再び山頂、今度は南面を落とす。残念ながらメインストリートはトレースだらけで荒れ荒れ。南面ゆえ、雪も重たくなってきた。それでも斜面は良い。ただ、後で考えると、登った尾根の方が樹林が日陰となり雪を守って、良い雪質を保つことができたかもしれない。さらに、メインストリートではないので、滑った人が少なくて快適だったかもしれない?そう、このように条件によって鼻を効かせ、どこを滑るかをいくつかの選択肢から選べるのもこの山の良いところである。しかも傾斜はそこそこ急で、ダラッとしたとこがないのも良い。降雪直後の気温の低い曇り空の時がベストコンディションの山である。今回、雰囲気はだいたい分かったので、コンディションの良い時を見計らってまた来たい山である。

 下山後は寒河江の「ユーチェリー」で汗を流し、安達太良SAで五目焼きそばに舌鼓を打ち帰京した。

■コースタイム

駐車地(9:18)~(11:30)八ツ楯山(11:48)~北面滑降~(11:55)900m付近(12:00)~(12:16)八ツ楯山(12:38)~(13:14)駐車地

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