奥秩父 ナメラ沢、ヌク沢左俣右沢、ホラの貝ゴルジュ 沢登り 

◆日程:2022/7/23-24
◆形態:沢登り
◆人数:4名(N山、S口、H本、H多) 
◆ルート:
7/23
 ① ナメラ沢(H本、H多)
 ② ホラの貝のゴルジュ(N山、S口)
7/24
  ヌク沢左俣右沢(N山、S口、H本、H多)

7/23 ナメラ沢 (報告:H多)
 ナメラ沢は倒木がなければナメとナメ滝が連続する美しい沢だと思います。ただ思った以上に滑っていて、慎重に歩きました。
青笹尾根はその名のとおり尾根の上部は笹に覆われていました。といっても上越の頑強な笹ではなく、背丈も低いので笹の絨毯の上を歩いているような感じでした。
尾根はなだらかでのんびりと歩けました。

7/23 ホラの貝のゴルジュ(報告:N山)

 結果的に完全敗退。ぬめりがひどくF1では滝つぼドボン。ゴルジュの入口では過去二回簡単に上陸できたが、ぬめりがひどく立ち上がることもできない。水流を超えて対岸に飛びつこうとしても流される。いつもは着けないライフジャケットと、沢靴ではなくハイパーV\1980で来てしまったのも少しは関係があるかもしれない。が、S口も這い上がったものの進めず。他パーティの若者二人も苦戦して押し返されていたからやはり条件悪かったと思う。二人で計5回、30分程頑張ったがダメだった。疲れ切っていたところで、若者の一人が淵のど真ん中で溺れる。顔を上に向けて浮いたり沈んだりしている。若者のもう一人の方は「平泳ぎしろっ」と声をかけるだけで助けにいかない。これは相当マズいと思い急いでライフジャケットを着て淵に入り平泳ぎで近づく。溺れている若者の後ろに回って、しがみつかれないように手や足でツンツンしながら浅瀬の方に運んだ。最後一押ししたあと、疲れ切ってライジャケを着ているにも関わらず自分が沈みかけた。S口に指摘されたのは「ロープ足元にあったんだから引いていかなくちゃダメじゃね。」 確かにそのとおり。岸には二人いるので、溺れているものにロープを付ければ任務終了のはず。
 ところで、クライマー集団と思われる3人組がゴルジュの中から泳いで出てきた。入口の先にある5m滝のトラバースが滑っていて進めなかったとのこと。我々が敗退した入口の淵を突破しているハズなので方法を聞いてみたが、水流を飛び越えて対岸の小さな逆の流れを利用したとのこと。いま思うと何度も同じ方法でトライしたがライジャケ外したり、ハンマー使ったりしてもう少しいろいろ試してみたら良かったと反省。
 日向ぼっこで体を少し暖めてから下降開始。ヨレヨレしながら泳ぎ下った。車に戻り、装備を全部干してから銀マットで昼寝タイム。一時間ほどでナメラ沢隊(H本、H多)が帰還した。
 風呂は はなかげの湯へ。ゆっくりと入浴後、隣のてんぷら屋「はくさい」で各種天丼を食す。破壊的なボリュームで本日消費したカロリーは完全帳消し。特にアナゴ一本天丼は具が完全に場外乱闘していた。お値段は\900円~1200位でなかなかリーズナブル。パンパンの腹を抱えてみとみ道の駅に戻る。登山者用駐車場に男の子用テントと女の子用テントを二張り。夜中、少し雨が降ったが、金属音のような鹿の鳴き声が響き渡りおつな夜。

 みとみ道の駅10:00 - ホラノ貝のゴルジュ入口11:20 - みとみ道の駅 14:00

 風呂 はなかげの湯 3時間券 510円。  
 休憩所が広く充実しており、となりのてんぷら屋「はくさい」のボリュームは反則。

7/24 ヌク沢左俣右沢(報告:N山)

 近丸新道を可能な限り上がり、大滝の終了点からは踏み跡をたどり林道に出るという。ほぼ大滝の登攀のみを目的としたプラン。西沢渓谷への道から、近丸新道を1時間ほど歩く。大き目の堰堤下で沢装備を整え遡行開始。堰堤左岸の道は根本で崩れており、踏み跡があるので大きめに巻くのが正解かもしれない。沢は少し荒れ気味。側壁から落ちてきたと思われる大岩や、倒木が行く手を遮るが、沢幅が広いのでそれほど苦にはならない。大滝直前の10m滝でお助けロープを出した。
さて大滝。下段100mは傾斜は緩いが、水流も強くさすがに威圧感がある。水流の右の乾いた部分を登る。
 中段80mは確かに大きく、見上げると首が痛くなる。1P目 H本中央、S口右壁リード。40mロープを伸ばし、トラバース気味に水流を跨ぎ、結局ビレイポイントは一緒になる。2P目、H多、N山が壁の左端、同じルートをリード。途中ぬめりがひどく たわしでこすりながら登る。家での風呂掃除を思い出し、バスマジックリンなぞ欲しくなる。ハーケン、カムを入れられるリスはたくさんある。40m伸ばして立ち木でビレイ。3P目は再びH本、S口リード。樹林帯に入って30m伸ばして中段が終わる。
 上段50mは、左側の乾いた部分をフリーで登るが、だんだん泥壁になり高度感も出てきたため、お助けロープを立ち木にFIXした。立ち木のところで左岸に渡り、階段状の水流をつめると大滝が終わり平坦な草地にでる。グータッチでお祝い。そこから左岸尾根への踏み跡らしきものがあり、標高を少し下げながらトラバースしていくと、ピンクテープがたくさんある稜線に出る。30分程稜線を降りると林道の終点に降り立つことができる。なかなか満ちたりた気分で林道を降りていき、途中振り返ると、登った大滝が小さくではあるが一望できる。林道を一時間弱歩き、再度尾根沿いの登山道を下降して最後に近丸新道に合流した。みとみ笛吹の湯に入り、凝りもせずにまたてんぷら「はくさい」で反省会。反省して天ザルやイカ天丼(並)までで済ませた。
 

みとみ道の駅5:50- 近丸新道徒渉点7:30- 奥の二俣9:00- 大滝下段下9:32- 大滝中段下10:00- 大滝落ち口12:10- 林道12:57- 林道分岐13:41- みとみ道の駅14:20

 風呂 みとみの笛吹の湯 510円。 
 コロナの人数制限が厳しいが、なんとか入れるように心配りしてくれている。風呂は少し熱めだが、露天の方はぬるめでゆっくりと入れる。
 「またお寄りください。」の見送りの言葉がうれしい。

ナメラ隊出発

ホラの貝 ゴルジュの入口

ヒャッホーと軽いノリで行くが、ぬめりがひどく大苦戦
朝泳ぎ遡ったところを 泳ぎ下る
物干しFIT
破壊的なボリューム「はくさい」のアナゴ一本天丼
大滝中段80m
大滝の中央を登る H多
大滝上段50m の途中 右岸側の大岩の下で流れを横断
平和な感じの終了点
下山路の林道から大滝をのぞむ

[反省]
 大滝の登攀時、合図を確認せず、さらに2パーティ同時に登攀したので、どちらのパーティの笛かわからず、解除できないままロープを流したりなど危険かつ無駄な事態になりました。2P目からは両パーティが条件をそろえてから「解除」(笛一発)、「登れ」(笛二発)のコールをすることをその場で取り決めました。滝の音やロープ一本分の距離でコミュニケーション取りにくいので、最近購入した小電力無線機を活用するのも良いと思います。銀座のコールの標準は 笛一発が解除、笛二発が登れ、体でFの形はFIXしたよ 位ですが、出発時に確認、取り決めを行うべきでした。


 

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