中ア 越百・仙涯嶺 雪山登山

◆日程:2019/2/9-11
◆形態:雪山登山
◆人数6名

期日 2019/2/09-11
ルート 中ア 伊奈川ダムー越百小屋BC-越百・仙涯嶺
(南駒ー北尾根下山(周遊計画)を現地変更)
メンバ N野、H本、A上、K脱、(他会 T木、T橋)

CLのN野がアイゼンを忘れるという大ポカをやり。そもそも南駒は無理でしたが。結果的には越百小屋にデポして仙涯嶺ピストンが時間的に精いっぱいでした。
土曜越百小屋で見かけた5人Pには、翌日滑落死(仙涯嶺と報道されていたが、ホイストの現場は南駒手前木曽側の谷)した西田女史が居たと思われますが、確証はありません。

2/08 金 ダム入口ー福栃平ー越百小屋(幕営)
 訓練参加いただいた他会T橋さんが車を出してくれたので、明大前と西国分寺で別れて乗車。初狩SAで分乗して、道の駅日義木曽駒高原を目指す。手前のCVSで買い物して、入山祝い・仮眠。
2/09 土 曇り~小雪
 6時起床で発つ。伊奈川林道は事前調査通り、ダム入り口でゲート閉鎖。駐車場まで30分は余計に歩く。ここでトラブル発覚。N野がアイゼンを忘れたことに気づく。この時点で周遊はあきらめざるを得ず、越百小屋BCで南駒サブピストンが確定。まったくヤキが回ったものだ。
 08:30出発。福栃平の登山道入り口までは舗装道路だが、実はここが核心。カチカチツルツルに凍結して怖いことこの上ない。そこかしこで悲鳴が上がるなか、一人チェーンスパイク持参のA上さんはマイペースで歩く。
 明解な登山道入口から尾根に上がる。下・上のコルまでは特筆もなく、浅い雪とトレースを追う。15時水場看板着。左手数分のルンゼに水が流れているが薄く、コップで汲んで時間がかかる。ペチャポリ2本が寒さに耐える限界。
 水場から斜度が上がり、途中ワカンをつけるが、T橋さんは埋まりまくって雄叫びを上げている。トレース通りについトラバースを忘れて小ピークを越え、越百小屋に全員が着いたのは17時過ぎ。初日行動9時間超と、思いのほか時間がかかった。
 越百小屋窓を覗くと、男女5人Pがおり。ラッセルの礼を伝えて小屋前を整地幕営する。ダンロップ6はちょうどよい。
 この夜はH本さんのぺミカン豚汁とすいとんで幕。夕方から小雪であったが、夜にはやんだ。

2/10 日 小屋ー越百・仙涯嶺ー小屋(泊) 晴れ
 04:30起床のはずが、小屋組が完全撤収で3:30に出て起こされる。こっちはサブ装備で7:30出発、アイゼン・ハーネス着用。N野は途中でA上さんのチェーンスパイクを借りる。越百ピーク手前は滑れば止まりそうになく、なかなかの緊張。ピッケルでステップカットなんてやってしまう。快晴のなか越百を越え、仙涯嶺を目指す。
 途中仙涯嶺手前の陽だまり岩陰で、先発した小屋組と合流。スノシューまで背負ったフル装備で4人。聞くと越百に戻るとのこと。ちょうどその折ヘリが仙涯嶺・南駒間でホバリングして、N野が「事故ですかね。ホイストしてますね」というと「えぇ、ホント?」とばかり4人が覗きに来る。小屋で5人と見かけたのは勘違いかな、とも思い「5人ぢゃなかったでしたか? 事故起こして戻るのですか?」と直球で尋ねるのもはばかられ。「北尾根から上がって南駒を下るPが事故起こしたのですかね」なんて振ると、「あぁそうかもしれないですね」なんて女性が答える。
総じて4人Pに事故当事者の雰囲気を感じられない。しかし下山後報道から振り返ると、このPに事故者がいたとするのが最も辻褄合う。
 とはいえ4人Pと別れ、仙涯嶺を目指す。風はあるが天気清明。雪も表面クラストで歩きやすい。とはいえ流石に仙涯嶺直下の雪壁は滑落危険性が高いので、30mロープを出してもらって足元の危ういN野と、不安者数名を確保して登る。仙涯嶺P着11時ころ。
 時間切れで南駒往復はあきらめ、越百に戻る。直下の雪壁はシングル懸垂。以降H本さんとN野の間にA上を入れ、コンテで歩く。予想通り越百直下では確保に切り替える。14:30?越百小屋着。 小屋は2人Pだけなので、我々も小屋泊に切り替えて、テントを干す。
 同宿2人Pは翌日にはヤマレコUPしてる; https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1728170.html
 この夜はT木さん十八番のチジミ二種、オートミール&チキンラーメン、更にはマシュマロ焼き。足を延ばせる小屋で快適に夜更けまで酒盛る。
 
2/11 月 小屋ー伊奈川ダム(帰京) 曇り
 雪が固いうちに出たいので04:15起床、ラーメンを食べて6時には出る。サクサクと下り、凍結林道におののき、途中給水までして11時?には車に着く。桟温泉(600円)の新聞で事故を知る。R19木曽福島の中華料理屋喜太郎は、定食のラーメンと飯が一人前で、皆満腹。奇跡的にも事故渋滞がない中央道で、17時には帰京した。

装備 :8mm30Mロープ、ダンロップ6人テント、ガス大(消費1と1/3)
所感 :
なにより、アイゼン無しで行くところではない。行ったのは、ロープがあり、信頼できるロープパートナーがいて、危なくなる前に確保する判断があったからに尽きる。
当初計画の周遊ルートを過去今井さん他3人が二泊三日で抜けているが(https://blogs.yahoo.co.jp/imai_tr/55900850.html)。今回は人数増やして賑々しく、が当初の目的だったので。時間切れピストンは許容範囲。とはいえ、次は抜けてみたい好ルート。
事故については、直接5(4)人Pに確認していないので、推測しかできない。何にしても、同日同ルートで事故があったと思うと、やりきれない。

タイトルとURLをコピーしました