◆日程:2018/2/10、12
◆形態:山スキー
◆ルート:
2/10 温井~鍋倉山~1130m付近登り返し点~鍋倉山~温井~猫鼻温泉(泊)
2/12 木地屋~一難場山~木地屋
◆人数:8名
報告 T野
報告 A原
山行前にヒザ痛になり、ヒアルロン酸をひざに注入してもらうも爆弾を抱えての不安の山行だった。
金曜の仮眠は「花の駅 千曲川」の軒下にテントを張った。流れてくるジャズがうるさくて熟睡できず。
2/10土曜、車を走らせ温井集落へ。路肩にはすでに7.8台ほどあり。なのでトレースもばっちり。
その年の雪の多寡の基準になるスタート地点にある小屋の屋根の雪はたんまり。うれしいうれしい。
タラタラした歩きをし、尾根に乗る。ブナの大木の森をどんどん高度を上げていく。
振り向けば温井集落のまるでまんが日本むかしばなしの風景が広がる。
青空、純白の雪、きらめく下界の田畑、きょろきょろしたり振り返ったりしながら落ち着きなく登っていく。
まん丸のスカイラインになるとそこが頂上。海が見えた。ぐるーっと有名どころの山やまが見渡せた。ナベクラにはもう何度も来てるけど、これほどの景色は初めて。
さて、メインディッシュをいただきましょう。まずは北斜を200mほど滑る。適度な傾斜に上質パウダー。美味しい美味しい。歓声を上げながらの滑降になる。
次に鍋倉山と黒倉山の鞍部に登り返す。雪の斜面にブナの影が落ちて、ゼブラ模様の上をシール登高。
ふたたびの鍋倉登頂。山頂からは今度は東尾根をc1180くらいまで滑り、北に針路を変えより急斜に。ほとんど荒らされておらずバージンに近い。はあはあ、もうたまりません!!白い粉中毒者たちの雄叫びがこだまする。
斜面が緩くなると下界も近い。日本むかしばなしの風景に下り立ち、お疲れ様の握手をした。
温井集落の路肩にはなんと30台くらいの車が停まっていた。その夜は、猫鼻温泉。
2/11 朝から雨。ダダ下がりになるモチ。本日は停滞日にすることにし朝風呂後、大町の山岳博物館にお出かけする。
しかし天気が徐々に良くなり晴れ間がのぞく。ならば山に行けたじゃないか!と地団太踏んでもすでに遅し。
まあ、山岳博物館もなかなか楽しかったのでヨシとしよう。明日の一難場山の偵察をし、猫鼻温泉へ。
2/12 朝から猛吹雪。モチは落ちるが、舘野Lだけが気合十分だ。昨日、悔しい思いをしているので、ダメもとでとりあえず木地屋の登山口までは行くことにした。
現地に着くと意外と天気が落ち着いてきた。さらに1台若者Pが来た。
木地屋川沿いの杉林の尾根を登る。杉ノ平では2回沢を渡る。どちらも安定したスノーブリッジだった。
若者3人Pが追い付いてきてラッセルは無くなったが、彼らが一本ちゅうに追いつきまたラッセルに。雪が深くてラッセルも楽し苦しだ。
それにしても、背が高くて枝振りが立派に広がる大きなイケメンブナが多い。新緑や黄葉の時期もさぞ美しい森だろうが、道がないのでこの山は積雪期限定の森だ。
c1400あたりから吹雪状態で歩みが遅くなる。1440で尾根が落ち着いてきた。一難場山の稜線では庇が出てきたがその下はちょうど風が避けられしばらくそこを行き、庇が崩れたところから尾根にあがった。
北ア、頸城、海谷など極上の景色が見れるとのことだが、真っ白でいまは何も見えない。もう高いところは無いのでこのあたりが山頂だろう、ということで記念撮影し、そそくさと降りることにした。
シールオフし雪原のような緩い斜面を漕ぎ、c1440から滑降。ちょっと右斜面に行き過ぎたようでGPSで現在地を確認し、トラバースし往路に戻る。
重めのパウダーだがなかなか楽しい。広い森なのでみな思い思いにシュプールを描く。
舘野Lから常に言われる「かかとを意識しながら滑ること」を実践するが、今回は雪と斜面がいいのか、調子よく滑ることができた。
沢を2回わたり除雪中の道に下り立ち、車デポ地に帰ってきた。
中日は停滞だったが楽しく充実のスキー天国の3連休だった。
結果的には、ヒザ痛はおとなしくしてくれた。ありがとうヒアルロンさん。おつかれヒザ君。