北アルプス 爺が岳南尾根~針の木岳 積雪期登山

◆日程:2017/5/3-5
◆形態:雪山登山
◆ルート: 扇沢(駐車地点)~柏原新道~爺・南尾根~爺が岳~種池(泊)~新越乗越~赤沢岳~スバリ岳~針の木岳~針の木峠(泊)~針の木雪渓~扇沢
◆人数:2名

GW後半はS田さんと後立山連峰南部の縦走へ行ってきました。
天候に恵まれ、残雪の北アルプスを満喫した3日間でした

5月3日 曇り
大勢の登山者が入山している中、トレースばっちりの柏原新道から南尾根へ取りつきます。
途中から雪がなくなり、アイゼンも外して 登山道を登っていきます。
ピーカンと思ったが、終始曇りの1日でしたが、後から思うと暑すぎず快適だっと思います。
爺が岳南峰から、大勢の方と別れ種池へ。種池山荘よりちょっと進んだ平坦地で幕営。外宴会も。
ここは展望抜群で剱立山が正面に見える。独占か思ったが、後続4人組が後から隣に天張った。
熟年後続隊とは同じルートを行くようだ。
テント内から「アーベントロートの剱岳」が見え、いい感じで眠りについた。

5月4日 晴れ
種池から岩小屋沢岳、鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳を経て、針ノ木岳を越えて針ノ木峠まで行くロングコース。
打って変わって静寂なルート。わずかなトレースをたどります。
朝5時出発。しばらく歩くと朝日の爺が岳脇から昇ってきた。
岩小屋沢を越え、新越乗越付近まではアイゼンが効き快適。
その後は陽射しを受けズボズボ潜る雪になる。
鳴沢岳の登りではハイマツどおしのトレースを進むと、断崖のピナクル上に出た。ここはトラバースが正解のようだ。
タイムロスしたが、気を取り直して、鳴沢岳、そして赤沢岳へと歩を進める。
赤沢岳の下りは悪い。雪が登山道に乗ったりふさいだりして、急斜面の下降に時間がかかる。
そして今回の最難関だったスバリ岳の登りに差し掛かる。見た目急斜面でどこを登るのかわからない。
地図を見ると黒部側を巻くのかと思ったが、稜線通しだった。かすかなトレースもあった。
スバリ岳は下りの方が問題だった。トレース沿いに進むとルートがなく、ハイマツにつかまり何とか降りると、
崩れやすい雪のないガレ場。I井はそこを避けようと脇の岩場のトラバースしたが、これは大失敗。
ここも崩れやすく、一時身動きができなくなってしまった。何とか強引に抜けて登山道へ。
S田さんの方はすでにガレ場を慎重に横切り、登山道へ出ていた。
ここの正解はトレースのない雪の急斜面を降りるのだが、上からは崖に見えるので判断は難しいだろう。
しばらくアイゼンつけたまま、進むがすでに15時を回っていた。
スバリ岳と針ノ木岳間はギャップが大きい。I井は足取り重くこの辺から大ブレーキをかける。
ようやく針ノ木岳についたのは17時。終始天候がよかったのはありがたい。
針ノ木岳からはトレースバッチリで安心だが、意外と急斜面でバックステップを多用した。
針ノ木峠手前の平坦地で幕営する。S田さんの判断で峠には張るスペースがないと判断したため。
風がある中テントを張れば、そこは天国。長い長い行動がようやく終わった。
結局13時間かかってしましましたが、何とか達成できました。

5月5日 晴れ
今日も晴れ、槍穂高がバッチリ見えている。もちろん越えてきた山々も黒部源流の山も見える。
かなたに妙高・火打、富士山、八ヶ岳、南アルプスもバッチリだ。
テントをたたんでいると種池にいた4人組が降りてきて言葉を交わす。
後は針ノ木を降りるだけ。雪崩の跡が生々しい雪渓を降りていく。雪はズボズボ。
そんな中でも山スキーヤーが次々と登ってくる。
ここは春スキーの定番ルートで、雪渓には多くのシュプールも刻まれていた。
暑い中、順調に下降し、10時には無事下山できた。

5/3~5 爺が岳-針の木岳縦走・北アルプス
https://blogs.yahoo.co.jp/imai_tr/56419632.html

I井

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