尾瀬 大薙沢

◆日程:2019/7/14-15
◆形態: 沢登り
◆ルート:大清水~物見橋~二俣(泊)二股~左俣~四郎峠~右俣下降~二俣~物見橋~大清水
◆人数:4名


報告:N山

2019年7月14日
 新宿集合して雨、沼田で高速を降りても雨、コンビニ寄っても雨、大清水で曇り、で出発しようとしたら強い雨。今年の梅雨はかなり手強い。雨が弱くなるのを待ってみたが、結局は強い雨の中出発する。

ぐちゃぐちゃの道を歩きテンションミニマム。物見橋まで約30分。沢は濁りも少なく大した増水でないので二俣まで行くことにする。

F1は右の小ルンゼを登りトラバース。最初ということもあり一応ロープ使用。逆層気味であるがフリクションは良く効く。二俣まで1時間ちょっと。途中美しいナメがあったが、落ち切ったテンションはそのくらいでは回復しない。ガイドには二俣の先に良いテン場ありとなっているが、偵察の上、二俣手前左岸の快適そうな台地まで戻りタープを張る。

 薪はどれも濡れていたが、細いのから太いのまで豊富で、煙で燻すとと比較的早く火が点いた。S田さんが自前の小タープを持ってきてくれていて、たき火用タープが小二枚。これが今回の沢の快適さの決め手となった。

雨はザーザー降っているが、たき火はよく燃えた。食当はS佐さん。山芋明太子、かつおのたたき、焼きウィンナー、そしてメインはキムチ鍋。これはもしかして10年に一度の食当マスター出現ではないか。しかも今までの食当マスターと比べて寡黙なのである。モクモクと調理を進めておいしいつまみを次々と回覧してくれる。おかげでビール → 日本酒 →焼酎 →ワイン → ブランデーと呑み進み、寝たことさえ覚えていなかった。みなさん酒持ってきすぎ。23時頃まで呑んでいたとのこと。完全例会越え。

7月15日 
 朝、雨は多少残っていたが空が明るい。「行かないという選択肢はない!」とここはリーダらしく偉そうに宣言したものの、ひどい二日酔いで足もとがフラフラする。

荷物をデポして出発。二俣で左俣に入り、しばらくイベントなし。3段20m、2段15m、はフラフラでまったく登る気が起きず、楽な巻き道を選ぶ。2条10mも巻き道を選んだが、ただ滝口へのトラバースはロープを出した方が良い。外傾したスタンスに少しだけ酔いが覚めた。

稜線のコルまでは特にイベントがないが、いくつか分岐がある。最後の「左は比較的快適に登れそう、右は倒木が結構ある」という分岐では右に入ったが、藪漕ぎもなく稜線に出れた。がっちり握手。悪天候をついて登ったといういつもと少し違う達成感がある。ここから1,891mのピークを越えて四郎峠まで20分位。四郎峠には目立たない看板がある。

 ここから右俣下降。最初のうちはガレガレで落石に注意しながら下降する。崩壊地を過ぎるとナメナメの始まり。フェルトのフリクション抜群で舗装道路を歩いているようだ。これが結構長く続く。

「ねえねえみんなこのナメすごいじゃん。」癒し系の沢初心者のN山は大感動してみんなに訴えるが、「これくらいならふつうだよ」とS口さん。S田さんは無関心。S佐さんだけが静かに同調してくれる。沢がみんなこんなナメだったらトレランならぬ、サワランとかいう痴漢の言い訳みたいなスポーツができるよなぁとひとり感激していた。途中の10m2段も問題なくクライムダウンできる。なにしろヌメリがなく、ピタッとフェルト底が馴染む。二俣を過ぎ、デポ品を回収して、物見橋まで下降。途中F1で懸垂。

 物見橋にでるころにはすっかり雨が上がっており、心地よい風が木々をゆらしていた。「やっぱ尾瀬はいいよなぁ」とS口さん。大清水まで林道を30分。尾瀬を満喫しながらポクポクと歩く。大清水につく頃には3連休初の青空を見ることができた。

 帰路は沼田のとんかつ街道で、とんかつを食そうということになったが、時間帯がわるくどこも準備中。周辺はとんかつ屋だらけなのにバーミヤンに入って、腹ごしらえの後、雨の関東に向けて高速に乗った。

二俣7:40 ~ 9:40 稜線 ~ 10:00四郎峠 ~ 12:00デポ地 ~ 13:50大清水 

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