◆日程:2017/11/4-5
◆形態:無雪期登山
◆ルート:戸中川林道ゲート~矢筈山~六呂場山~鹿ノ平~不動岳~鹿ノ平(泊)~鎌崩の頭~1424~黒法師岳登山口~上足毛沢橋~戸中川林道ゲート
◆人数:2名

■報告—-

11/3 深南部はなにせ遠い。クルマがないので高速バス+電車+タクシーだ。
飯田行きの高速バスは満席のため、駒ヶ根行きを使う。3連休の初日で高速道路は大渋滞のため駒ヶ根駅には1時間半遅れで着いた。
駒ヶ根駅発水窪行きの15:08の飯田線には間に合わず、16:50発の電車になった。
水窪駅に19:46着。タクシーで戸中川林道ゲートまでめざすも、落石のためゲート2.5k手前地点にバリケードがあり、タクシーを降りた。
帰りのタクシーの予約だがケータイは山はもちろん林道でも繋がらず、水窪ダムまで下り、公衆電話でないと繋がらないとのこと。バリケードから水窪ダムまでは8kだ。
帰りは他の登山者をヒッチハイクすることにしよう(と安易に考えていた)。
バリケード前でテントを張り入山儀式。
11/4 既に3台、その後次々に車が来て登山者が出発していく。装備から日帰り登山のようだ。
6時出発。バリケードから2.5Kの歩きをし、正規の戸中川林道ゲートを過ぎ、6:45尾根に取りつく。
最初は黒いホース沿いに上がる。ホースは太くなり尾根からそれるが、ルートは尾根を行く。
急斜面で息が上がる。薄暗い杉林から広葉樹になるころには尾根も広くなり陽が射し明るくなってきた。
広くて見晴らしのいい矢筈山南峰。そして色とりどりの森を抜け矢筈山北峰。落葉で膝にやさしい気持ちのいい森歩きが続く。
それにしても倒木が多い。行く手を遮るほどの大木で乗っこしたり迂回したりで意外と時間を食う。
1740から六呂場山までは尾根が細くなり急傾斜のアップダウンが続く。踏み跡なのかケモノ道なのか尾根を巻くように道がついている。
六呂場山には有名な格言?「耳目は欺かない判断が欺くのだ」の看板があった。
よかった天気が崩れてきて細かい雨粒がさーっと来たり収まったり、青空がのぞいたり隠れたり。
足元は膝下くらいの笹になる。左下にアカ河内沢の沢が見えた。水は担ぎあげたものが十分残っているので補充は不要だろう。
尾根がだんだん広くなると笹の高さも出てきて平泳ぎをするようにかき分けながら登る。傾斜がなくなると見晴らしがよくなり、いよいよ平らになると大笹原が広がった。
16:30鹿ノ平の一端に乗ったようだ。ざわわざわわ一面みどりの笹原。来たかったところ見たかった景色が広がっていた。はあ。西風が火照った頬や耳に冷たかったが、瞼の奥には熱いものを感じた。
西の方に陽が落ちてきている。逢魔が時。さあ、急がなきゃ。テントの張れる草地の平地を探しテントを張った。風は強かったがテントを張り終えるころには収まった。
濃紺な世界に黄色いまんまるな月が昇ると、笹原を煌々と照らしはじめ、スカイラインの数本の針葉樹を影絵のように黒く浮かびあげた。
風がなく、静かな夜だった。
深夜目を覚ますと、月明りでテントの中が明るかった。
11/5 4時起床。無風。まだ夜が明けずオリオン座が大きい。
6:15出発。西の方は碧い空と満月、東の方はオレンジのグラデーション。
不動岳ピストンは帰りの林道歩きにどれくらい時間がかかるか読めないので辞めた。ジカイノオタノシミ。
雲海が美しかった。富士山が三角のシルエットを見せた。
腰くらいの笹を漕ぎ鎌崩に向かう。笹と草のヘリを登り、7:11鎌崩到着。
鎌崩からの下山は頻繁につけられたピンクテープに導きられながらどんどん下降していく。比較的歩き易い。
杉林のジグザグを行けば、9:13不動岳登山口到着。
さあ、ゲートまで6kの歩き+バリケードまで2.5kの歩きが待っている。紅葉が素晴らしく陽射しも暖かい。
登山口からバリケードまで約2hかかった。
ここからはヒッチハイクするつもりだったが車が1台もなかった。愕然!ダムまで8kの歩きだ。
とりあえずデポしたビールで乾杯し、とぼとぼ歩きだした。
するとオフロードのバイクが来た。声をかけない手はない。ダムまで私を後ろに乗せてほしい、と言ったら、バイクの若者はダートなので転倒するかもしれないがそれでも良ければといってくれた。私も20年前は中型バイクに乗っていたので多少タンデムの際のバランス感覚は心得てるつもり。
半ば強引な気もしたが若者は了承?してくれた。
Yさんと私のザックを置いて、ダムまで安全走行で走ってくれた。
ダムの公衆電話でタクシーを呼んだ。タクシーはダムで私を拾い、さらにYさんと私のザックの待つ林道まで走った。
水窪駅13:53発豊橋行きに乗り、途中 湯谷温泉駅にて下車し日帰り温泉に入り、次の電車で豊橋に向かった。
豊橋駅で居酒屋で打ち上げをし、ほろ酔い気分で新幹線に乗り、楽しい山行は終わりを告げた。
南アルプス深南部は興味はあったがなかなか行く機会を逃していた。
3連休の天気予報がそのあたりの好天を予報していたので実現できた。クルマがなく、高速バスやタクシー、長時間の電車や新幹線など、お財布にはキビシイ山行だったが、
最盛期の紅葉と桃源郷の鹿ノ平での幕営、幻想的な月夜などココロに残る山行になった。
南アルプス深南部—山の深さ、静けさ、美しさが素晴らしかった。残雪のころか晩秋のころ、また再訪したい。
今度は黒バラ平に泊まりたい。
A原

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